8位:サンフレッチェ広島
2025 J1リーグ順位:6位
主な新戦力:木下康介、キム・ジュソン
主な放出選手:井上潮音、イヨハ理・ヘンリー
サンフレッチェ広島は、夏の移籍期間で大きな動きを見せなかったが、チームの問題を的確に解決する補強となった。
広島は冬にジャーメイン良を獲得したものの、エースはここまでリーグ戦で4得点と振るわず、広島は27試合を消化して総得点30と苦しんでいる。これはJ1のトップ10でワースト2位の水準だ。
そんな得点力という問題を解決すべく、前線には柏レイソルから木下康介を獲得した。190cmの長身FWというで攻撃のバリエーションが増えるだけでなく、木下は前線で動き回ることもできるタイプで、広島加入後すでに3ゴールを挙げている。
7月末にはFCソウルから韓国代表のキム・ジュソンも加入した。
広島は堅守で上位に位置しているものの、センターバックは佐々木翔が35歳、塩谷司が36歳と高齢化が進んでおり、24歳のフレッシュな新戦力の獲得もプラスに働くだろう。実際、佐々木が出場停止だった23日の東京ヴェルディ戦で先発起用されており、今後適応が進むことが期待される。
放出した井上潮音やイヨハ理・ヘンリーは、出場機会に恵まれていなかったため、実質戦力ダウンはなく、加入した選手分のプラスとなったと考えていいだろう。
広島は7月以降、公式戦での黒星はヴィッセル神戸との2試合のみで、コンスタントに結果を残している。
YBCルヴァンカップとAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)もあってタフな日程が待っているが、それを乗り切る選手層はそろっている。
