7位:鹿島アントラーズ
2025 J1リーグ順位:2位
主な新戦力:エウベル、千田海人、小川諒也
主な放出選手:ミロサヴリェヴィッチ
第27節終了時点で首位につける鹿島アントラーズは、大きなテコ入れをせず、夏の移籍期間では比較的おとなしい動きだった。
その中で、的確な補強が光っている。
鬼木達監督率いる鹿島は開幕から好調を続けたが、5月に関川郁万と安西幸輝が負傷し、暗い影を落とした。
そこでクラブは、6月の特別登録期間で千田海人と小川諒也を獲得し、それぞれのポジションを素早く補強することに成功した。
特に小川は、加入直後から左サイドバックの定位置を獲得し、重要な戦力となっている。終盤になっても衰えない運動量で攻守を支え、あっという間にファンのハートをつかんだ。
さらに、8月の移籍市場では横浜F・マリノスからエウベルを獲得した。
33歳という年齢で、今シーズンのマリノスでは1得点と振るわず、選手としてのピークは過ぎたと言えそうだが、Jリーグでの実績は申し分なく、計算できるアタッカーを欲していたクラブにとっては大きなピースだ。
欲をいえば、柴崎岳らの代役になりえるボランチや、津久井佳祐が伸びているとはいえ、濃野公人のコンディションがいまいち上がらない右サイドバックの補強も進めたかったところか。久々の優勝に向け、少しでも不安なポイントは解決しておきたい。
それでも、必要以上に選手をとらず、ピンポイントで補強できたのは間違いない。「補強評価」という点では、トップ10入りは納得だ。
