12位:ファジアーノ岡山
監督:木山隆之
暫定順位:9位
成績:勝ち点「39」/得失点「3」
今季がJ1初挑戦のファジアーノ岡山は、空前の熱狂のただ中にある。間もなくリーグの終盤に差し掛かる段階で暫定9位は立派な成績で、18歳の佐藤龍之介や33歳の江坂任らが世代を超えて躍動している。
シーズンのなかほどでは16位まで落ち込むこともあったが、5月に行われたリーグ第17節・アルビレックス新潟戦に2-1で勝利したあたりから盛り返した。第23節・第24節と連敗を喫したものの、その直後に3連勝できる胆力もある。
第26節では目下優勝争いを繰り広げる柏レイソルにも勝利しており、上位のチームとも渡り合えることを証明した。
岡山は夏の移籍市場でそれほど活発な動きは見せていないが、新潟から加入した宮本英治の存在は大きい。3-0で勝利した第25節・ガンバ大阪戦でボランチの位置に入った彼は、インターセプトにブロックにと大活躍だった。Jリーグ公式によると、この日の宮本の走行距離は12.2kmで両チームトップだったである。
江坂や佐藤、宮本ら主力選手の負傷離脱は危惧されるが、それさえクリアできればひとケタ順位でリーグを終えられる可能性も秘められているだろう。未曽有の熱狂に包まれるスタジアムの歓声にも応えたいところだ。
