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Jリーグ 3か月前

「それで監督から…」柏レイソル、中川敦瑛にとっての転機。ボランチとして前へ、前へ。「見えるものも増える」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

 2025JリーグYBCルヴァンカップ・プライムラウンド準々決勝第2戦が行われ、柏レイソルは横浜F・マリノスと対戦。1-0で勝利し、2戦合計5-1でベスト4進出を決めた。ボランチでスタメン出場した中川敦瑛は、83分に途中交代でピッチを後にし、連続フルタイム出場が7試合で途切れた。6月までほとんど試合に絡む事ができなかった中川。そんな彼に訪れたある転機とは。(取材・文:藤江直人)

連続フルタイム出場が7試合で途切れた中川敦瑛「やはり…」

柏レイソル、中川敦瑛
【写真:Getty Images】

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 予感は的中した。両チームともにスコアレスのまま時間が推移していた試合終盤。自軍のベンチ前へふと視線を送った柏レイソルの大卒ルーキー、ボランチの中川敦瑛は自身がベンチへ下がると感じた。

「サチくんが準備していたので。自分とヤマくんだったら、自分が交代するのかな、と」

 ユニフォームに着替えてスタンバイしていたのは、ボランチのサチくんこと戸嶋祥郎。ホームの三協フロンテア柏スタジアムに横浜F・マリノスを迎えた、7日の2025JリーグYBCルヴァンカップ(ルヴァン杯)・プライムラウンド準々決勝第2戦の83分。

 柏を率いるリカルド・ロドリゲス監督は4人目の交代選手として、先発に指名していたヤマくんこと山田雄士と中川のダブルボランチのうち後者に代えて戸嶋を投入した。

 敵地・日産スタジアムで大量4ゴールをマーク。守ってはマリノスを1得点に封じて先勝していた3日の第1戦を含めて、7月以降の公式戦で継続していた中川の連続フルタイム出場はこの瞬間に7試合で途切れた。理由はわかっていた。中川は「やはりイエローカードがあったと思います」とこう続けた。

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