サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの16位から20位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[5/5ページ]
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16位:FC町田ゼルビア(181)
2025リーグ戦成績:6位(J1)
2025シーズンホームグロウン人数:4人(28位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:14,018人(19位)
2024年度営業収益:約57億5,400万円(10位)
FC町田ゼルビアは、2024シーズンにクラブ史上初のJ1挑戦で優勝争いを繰り広げた。J1で2年目の2025シーズンは最終6位と健闘し、パワーランキングにおいても新興勢力としての着実な成長を裏付ける結果となった。
まず目を引くのは、営業収益の増加だ。2023年度は約34億900万円で17位だったが、20億超の上昇で約57億5,400万円となり、一気に10位に躍り出た。J1昇格に伴い、スポンサー料などにも変化が生じ、クラブの財政基盤が一気に変化した。
一方で、急速な拡大にインフラや育成が追いついていない側面も浮き彫りとなった。
ホームゲーム平均入場者数は、前年の17,610人から14,018人へと大幅に減少。これは国立競技場での開催が4試合から2試合に減った影響が大きいが、本拠地「町田GIONスタジアム」の収容能力(15,320人)を考えれば、動員数でJ1上位に食い込むにはハード面の限界も見え隠れする。
ホームグロウン選手数は4人で、J1の登録義務数(4名)を辛うじて満たす28位タイという低水準に沈んでいる。
即戦力補強による強化があったからこそ急速に力を付けたが、育成環境がクラブの成長に追いついていないことは明らか。クラブのブランド力が高まってきた今は再整備を進めたい段階だろう。
この2シーズンでJ1の上位クラブとしての地位を築きつつある町田。名実ともに強豪の仲間入りを果たすための、次なる変革期を迎えている。
【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
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