
鹿島アントラーズの低迷期に活躍した選手たち【写真:Getty Images】
2025シーズンに明治安田J1リーグを制覇し、9年ぶりに同タイトルを奪還した鹿島アントラーズ。Jリーグ創設からトップカテゴリーで輝き続ける名門が、高らかに復活を宣言した。しかし、9年もリーグタイトルから遠ざかったように、“常勝軍団”にも低迷した時期はあった。今回は、そんな“暗黒期”に輝いた選手をピックアップして紹介する。[2/5ページ]
MF:フェリペ・ガブリエル

鹿島アントラーズでプレーしたフェリペ・ガブリエル【写真:Getty Images】
在籍期間:2010~2011年
通算成績:公式戦69試合6得点
2007年からJ1リーグ3連覇を果たした鹿島アントラーズは、2016シーズンまでリーグタイトルを獲得することができなかった。
カップ戦では強さを発揮し続けたが、2010年~2012年の間は最終節を待たずしてJ1優勝争いに絡めていない。
その時期、2010年1月に鹿島に完全移籍してきたのが、ブラジル人MFのフェリペ・ガブリエルだ。
U-20ブラジル代表の一員としてワールドユースにも出場したタレントの加入は、好守にポジティブな影響を与えていた。
良くも悪くも王国出身らしからぬ特徴を持っており、ストロングを述べればひたすら“走れる”選手だった。
運動量を活かした前線からの猛烈なプレスは相手のカウンターを数多く潰し、チームを支え続けた。
攻撃時にもインテンシティの高さが目立ち、空いてるスペースをめがけて突進していく場面も多く見られた。
味方のために体を張れる選手のもとへはチャンスも多く転がってきたが、際立って決定機を外していた。
それが“ブラジル人らしからぬ点”と言えるかもしれない。
2010シーズンのリーグ戦では31試合2得点3アシストという成績を残したが、決め切るところで結果を出せていれば、鹿島の歴史に名を残す助っ人プレーヤーになれたのではないか。
とはいえ、先述のように好守に大きく貢献した事実は強調しておくべきだろう。
同年の天皇杯では清水エスパルスとの決勝戦で1ゴールをあげる活躍を見せたが、それ以外のシーンでも彼の強度は光っていた。
余談だが、鹿島を2012年に退団したあと、ボタフォゴで活躍してからセレソン(ブラジル代表)入りを果たしている。