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J1 14時間前

「本当に助かった…」鹿島アントラーズ、暗黒期に輝いた5人。まさに孤軍奮闘。救世主になったのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images
鹿島アントラーズ 
鹿島アントラーズの低迷期に活躍した選手たち【写真:Getty Images】



2025シーズンに明治安田J1リーグを制覇し、9年ぶりに同タイトルを奪還した鹿島アントラーズ。Jリーグ創設からトップカテゴリーで輝き続ける名門が、高らかに復活を宣言した。しかし、9年もリーグタイトルから遠ざかったように、“常勝軍団”にも低迷した時期はあった。今回は、そんな“暗黒期”に輝いた選手をピックアップして紹介する。[4/5ページ]

MF:和泉竜司(いずみ・りゅうじ)

和泉竜司 鹿島アントラーズ
鹿島アントラーズ時代の和泉竜司【写真:Getty Images】



在籍期間:2020~2022年
通算成績:公式戦99試合7得点

 2018年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制覇して以降、鹿島アントラーズは長く冬の時期を過ごした。

 2020年にザーゴが新監督に就任してから、2025年に鬼木達がその座に就くまで実に6人が代わる代わる指揮を執っている。

 人事の面から振り返っても、当時のチームは混迷のさなかにいたと言って差し支えないだろう。

 2022シーズン、鹿島は新監督レネ・ヴァイラーのもとで再出発を図った。

 当然ながら指揮官が変更される度にチームの戦い方も変わり、選手たちはその都度サッカーへの向き合い方を考え直さなくてはならなかった。

 そしてその影響を最も受けたうちのひとりが和泉竜司だ。

 前任のザーゴ体制では2年間にわたり左サイドハーフを主戦場としていた和泉だったが、ヴァイラーが率いた1年はボランチおよびインサイドハーフを中心に、サイドバックからセンターバックまで多くの役割を与えられた。

 ヴァイラー体制の特徴は、ボール非保持の4-4-2から保持時には4-3-3(アンカー型)へと可変するシステムにあった。

 サイドハーフを任されていたザーゴ時代も、時に下がりながらバランスを取っていた和泉は、ヴァイラーの可変型戦術にとっても重要な存在だった。



 純粋な守備的MFでもなく、攻撃時に力を発揮するトップ下タイプでもない、好守に体を張れる選手。11番を背負ってフォア・ザ・チームを体現した男は、連戦の中でもコンスタントに出場機会を得ていた。

 結果として、2022年はリーグ戦30試合1ゴール4アシスト。最終ラインから前線まで起用された和泉は、ヴァイラー政権下では数字以上に貢献度が高かった。

 しかしシーズン途中に同氏が解任されると、チームは再び過渡期に突入。後任としてコーチから昇格した岩政大樹は、ビルドアップからいかに優位性を確保するかを考える指揮官だった。

 抜本的な改革を試みたものの、劇的な改善は見られず。鹿島は2年連続のリーグ4位でフィニッシュした。

 1対1から違いを作る、あるいはパスを繋ぎながら味方と共に前進するタイプではない和泉も、終盤には最適な役割が不明瞭なままシーズンを終える。そして2023年1月に、鹿島を去る決断を下した。

 3年間で得たものと、届かなかったタイトル。同選手は「結果も出せていないのに名古屋に戻っていいのか」と、復帰加入した名古屋グランパスの公式サイトを通じて語る。

 自問しながら古巣への道を選んだ言葉には、混迷期の鹿島を内側から支え続けた男の、静かな葛藤が滲んでいた。

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