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J1 14時間前

「本当に助かった…」鹿島アントラーズ、暗黒期に輝いた5人。まさに孤軍奮闘。救世主になったのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images
鹿島アントラーズ 
鹿島アントラーズの低迷期に活躍した選手たち【写真:Getty Images】



 2025シーズンに明治安田J1リーグを制覇し、9年ぶりに同タイトルを奪還した鹿島アントラーズ。Jリーグ創設からトップカテゴリーで輝き続ける名門が、高らかに復活を宣言した。しかし、9年もリーグタイトルから遠ざかったように、“常勝軍団”にも低迷した時期はあった。今回は、そんな“暗黒期”に輝いた選手をピックアップして紹介する。[5/5ページ]

FW:鈴木優磨(すずき・ゆうま)

鈴木優磨 鹿島アントラーズ
鹿島アントラーズに所属する鈴木優磨【写真:Getty Images】



在籍期間:2015~2019年、2022年~
通算成績:公式戦333試合106得点

 2025年に明治安田J1リーグを制覇し、目下の百年構想J1リーグでも強さを見せる鹿島アントラーズ。

 チームは“常勝軍団”の矜持を完全に取り戻したが、たった数年前まで未曽有の暗黒期を過ごしていたことはむしろ定期的に思い出す必要があるかもしれない。

 鬼木達体制に落ち着くまでの2020年からの5年間、鹿島は6人もの指揮官を起用した。

 ザーゴから相馬直樹、レネ・ヴァイラーから岩政大樹、ランコ・ポポヴィッチから中後雅喜へ…。チームとしての戦い方も安定せず、ポゼッション主体から即時奪回へ、あるいはまたその逆へという右往左往を繰り返した。

 アカデミー育ちにして現在もチームの中心人物である鈴木優磨がベルギーから帰還したのは、2022シーズン開幕前。新型コロナウイルスの影響によってヴァイラーの到着が遅れ、さらには同氏を含めてあまたの指揮官交代が行われる時期だ。

 監督が変わるたびに戦術が刷新され、選手たちが適応を迫られる環境の中で、鈴木優磨は一貫して輝き続けた。



 2022シーズンはリーグ戦32試合7得点10アシスト、翌2023シーズンは33試合14得点5アシスト、そして2024シーズンは36試合15得点8アシスト。ポゼッション/ショートカウンターを問わず、ポジションを流動的に取りながらフィニッシャーにもチャンスメイカーにもなった。

 2025シーズンの最終節、横浜F・マリノス戦はJ1優勝決定戦という位置付けだったが、鈴木優磨の、ひいては鹿島の苦難の集大成のような内容だった。

 90分までマリノスのシュートを「0」に抑え、局面でのデュエルに負けず、ボールを回してピンチを回避。ビルドアップから効果的な攻撃を何度も見せ、最終節にしてベストゲームと言うべき戦いぶり。鈴木優磨もフル出場で歓喜のホイッスルを聞いた。

 かつて小笠原満男が付けた背番号「40」を自らに課して迎えた、2回目の鹿島でのプロキャリア。2022年からはチームの命運を引き受ける発言が明確に増え、昨年12月6日はその覚悟が報われた日でもあった。

 長かった暗黒期と共に、40番の奮闘は忘れられない。

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【了】
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