サッカーに限らず、一流アスリートは学業を疎かにしがちというイメージもあった。しかし実際には、スポーツだけでなく、勉強にもしっかりと励んできた選手たちもいる。今回は、偏差値70以上のトップレベルの高校を卒業し、現役のプロとして第一線で活躍するJリーガー5人を厳選して紹介する。偏差値は「高校偏差値.net」2026年度版を参照。[3/5ページ]
DF:丸山祐市(まるやま・ゆういち)
生年月日:1989年6月16日
所属クラブ:川崎フロンターレ
出身高校:國學院大學久我山高等学校(偏差値:71)
2024年から川崎フロンターレに所属している丸山祐市は、東京都の文武両道校で知られる國學院大學久我山高等学校の出身だ。
FC東京U-15で育った丸山は、ユースへの昇格が叶わず同校へ進学。そこで直面した最大の試練が、高校2年時の前十字靭帯損傷という重傷だった。
選手生命を左右しかねない長期離脱中、彼は立ち止まらなかった。
当時の心境について、川崎の公式サイトで「まずいい大学に行きたい」という思いが最初に浮かんだと明かしている。
プレーできない時間を猛勉強に充てることで、名門・明治大学への指定校推薦を勝ち取ったのだ。
この「今できる最善を尽くす」という合理的な判断こそ、彼のインテリジェンスの証と言える。
スポーツ推薦の選手が居並ぶ明治大学でも苦戦は続き、入部当初はAチームに絡めないことが多かったという。
それでも、大学2年次にMFからセンターバックにコンバートされたことを機に開花し、大学サッカー界で注目の選手になった。
それでも、サッカーは大学までと考えていたという丸山は、プロクラブの練習参加の打診も断っていたというが、第一志望としていた会社の最終試験に落ちたことでJリーガーへの想いが再燃。結果として7つのクラブが争奪戦を繰り広げ、古巣・FC東京でのプロキャリアを選択した。
プロ入り後は、2014年にブレイクを果たした。
湘南ベルマーレへの期限付き移籍中に遠藤航、三竿雄斗らとの3バックを形成して評価を高め、以降はJ1で活躍。2016年にはサッカー日本代表デビューも経験した。
2026J1百年構想リーグでは、ケガにより出遅れたものの、ここまで10試合に出場。高い戦術理解度と技術を武器に、最後方から川崎の攻撃を組み立てている。

