サッカーに限らず、一流アスリートは学業を疎かにしがちというイメージもあった。しかし実際には、スポーツだけでなく、勉強にもしっかりと励んできた選手たちもいる。今回は、偏差値70以上のトップレベルの高校を卒業し、現役のプロとして第一線で活躍するJリーガー5人を厳選して紹介する。偏差値は「高校偏差値.net」2026年度版を参照。[4/5ページ]
FW:武藤嘉紀(むとう・よしのり)
生年月日:1992年7月15日
所属クラブ:ヴィッセル神戸
出身高校:慶應義塾高等学校(偏差値:76)
日本サッカー界きってのインテリジェンスを誇る武藤嘉紀は、国内屈指の難関校・慶應義塾高等学校の出身だ。
世田谷区立桜丘中学校時代、FC東京U-15でプレーしていた武藤は、常に学業成績でも上位に名を連ねる秀才だった。
その生活は、ストイックそのものだ。
中学時代、練習から帰宅し、夕食を済ませた23時半頃から、連日1時、2時まで机に向かうのが日課だったという。
当時のコーチによれば、多くの選手が試験期間に1週間ほどの休みを取るなか、武藤は多くても2日しか休まず練習に励んだ。
日頃から勉強の習慣が確立されているため、慌ててテスト対策をする必要がなかったのだろう。
この高い自律心が、偏差値75の「塾高」入試を突破した原動力と言える。
中学時代から、「プロになれなければ医者を目指す」という明確な人生設計を描いていた武藤は、U-18からトップチームへの昇格打診をあえて断り、慶應義塾大学進学を選択した。
FC東京で活躍したあとはヨーロッパに舞台を移し、ドイツのマインツで活躍。その後、イングランド、スペインと欧州の主要リーグを渡り歩き、2021年にヴィッセル神戸へ加入した。
2024年にはJ1最優秀選手賞を受賞するなど、30代を迎えても輝きを放ち続けている。

