明治安田J1百年構想リーグは序盤戦の熱狂を過ぎ、いよいよ各チームの地力が問われる終盤戦へと突入した。連戦が続く過酷な日程の中でも、未だにピッチへ立つことすら叶わない選手たちがいる。今回は、実力を持ちながらも出場機会に飢え、今夏の移籍市場での動向も注目される5人の日本人Jリーガーをピックアップし、その苦境の背景に迫る。[2/5ページ]
MF:舩橋佑(ふなばし・ゆう)
生年月日:2002年7月12日(23歳)
所属クラブ:鹿島アントラーズ
舩橋佑にとって、2025シーズンは飛躍の一年になった。
小学生の頃から鹿島アントラーズの下部組織で育ち、2021年にトップ昇格。長らくバックアッパーの立場に甘んじてきたが、2025シーズンはボランチの選手の中で最も多くの試合に出場し、J1優勝に貢献するまでとなった。
しかし、その輝きから一変、百年構想リーグでは全く出番がない現状だ。
その最大の原因は、柴崎岳の復活だろう。一時はピークを過ぎたとも言われたベテランMFが、10番を背負うキャプテンとして再び輝きを放っている。
加えて、三竿健斗、知念慶、樋口雄太といった実力者たちが盤石のパフォーマンスを披露。厚い選手層に押し出される形で、舩橋の出番はなくなってしまった。
昨季はJ1で31試合に出場したものの、シーズン後半から徐々に途中出場が増えていた傾向は、今季の停滞を予感させていたのかもしれない。
不動のレギュラー奪還を狙った今シーズン、現時点では一歩後退したと言わざるを得ない状況だ。
将来を嘱望される23歳にとって、試合に出られない時間はあまりにも惜しい。
鹿島の至宝が再びピッチで輝くため、今夏は「武者修行」としての期限付き移籍も現実的な選択肢となってくるだろう。

