
残留争い、J2降格…。サンフレッチェ広島、暗黒期に輝いた5人【写真:Getty Images】
3回のJリーグ優勝を誇るサンフレッチェ広島だが、その歴史は決して順風満帆ではなかった。J2降格や主力流出など、クラブが苦境に立たされた時期もある。それでも、そんな暗黒期を支え、希望の光を灯し続けた選手たちが存在する。今回は、暗黒期のサンフレッチェ広島で確かな存在感を放った5人を紹介する。[2/5ページ]
FW:パトリック

サンフレッチェ広島のパトリック【写真:Getty Images】
在籍期間:2017年6月〜2019年7月
通算成績:72試合35得点6アシスト
就任4年間で3度のJリーグ優勝を成し遂げ、サンフレッチェ広島の黄金期を築いた森保一監督。体制6年目となった2017シーズン、クラブは大きな転換期を迎えていた。
長年チームを支えてきた生え抜きの森崎浩司が前年限りで現役を引退。さらに、クラブの顔とも言える佐藤寿人は出場機会の減少を理由に名古屋グランパスへの移籍を決断し、加入1年目で得点王に輝いたピーター・ウタカも年俸高騰の影響から退団が決定した。
攻撃の核を相次いで失った広島は、開幕から苦しい戦いを強いられ、シーズン途中には森保監督も退任することとなった。
そんな低迷するチームを救ったのが、6月に加入したパトリックだった。
屈強なフィジカルを活かし、前線で強烈な存在感を発揮。攻撃の起点として機能しながら自らもゴールを奪い、新たなエースとしてチームを牽引した。
デビュー2戦目となったジュビロ磐田戦では、チームの全3得点に絡む1ゴール2アシストを記録し、勝利に貢献。その後も重要な場面でゴールを挙げ、一時は絶望的とも思われたJ1残留の立役者となった。
広島加入前年、右前十字じん帯損傷および右外側半月板損傷の大怪我を負っていたパトリックだが、その影響を感じさせない鮮烈な活躍は期待をはるかに上回った。
パトリックの活躍なくして、チームは残留を成し遂げることはできなかっただろう。