
残留争い、J2降格…。サンフレッチェ広島、暗黒期に輝いた5人【写真:Getty Images】
3回のJリーグ優勝を誇るサンフレッチェ広島だが、その歴史は決して順風満帆ではなかった。J2降格や主力流出など、クラブが苦境に立たされた時期もある。それでも、そんな暗黒期を支え、希望の光を灯し続けた選手たちが存在する。今回は、暗黒期のサンフレッチェ広島で確かな存在感を放った5人を紹介する。[4/5ページ]
GK:下田崇(しもだ・たかし)

サンフレッチェ広島の下田崇【写真:Getty Images】
在籍期間:1994年〜2010年
通算成績:391試合553失点
サンフレッチェ広島の低迷期を語るうえで欠かせない存在が、現在はサッカー日本代表でGKコーチを務める下田崇だ。
地元・広島出身の守護神は、1994年にチームへ加入。在籍17年間で公式戦391試合に出場し、長きにわたってクラブのゴールマウスを守り続けた。
下田の持ち味は、派手さよりも安定感にあった。
的確な判断力でピンチを未然に防ぎ、堅実なセービングでチームに安心感をもたらした。
どんな苦しい展開でも冷静さを失わず、最後尾からチームを支え続けた存在だった。
その実力は、当時日本代表を率いていたフィリップ・トルシエ監督にも高く評価され、日本代表にも選出。クラブだけでなく、国内屈指のGKとして確かな評価を得ていた。
ただ、下田がキャリアの大半を過ごした時代の広島は、現在のように優勝争いを繰り広げる常勝軍団ではなかった。
苦しいシーズンも少なくなく、守備が押し込まれる展開の中で、下田が幾度となく決定機を防ぐ場面が繰り返されていた。
それでも、どんな状況でも黙々とシュートを止め続ける姿は、多くのサポーターの記憶に深く刻まれているはずだ。
華々しいタイトルとは無縁だった時代にあっても、下田は広島の最後の砦として戦い続けていた。