サッカーに限らず、一流アスリートは学業を疎かにしがちというイメージもあった。しかし実際には、スポーツだけでなく、勉強にもしっかりと励んできた選手たちもいる。今回は、女子サッカー選手でトップレベルの高校を卒業し、プロとして第一線に到達した人物を5人を厳選して紹介する。偏差値は「みんなの高校情報」2026年度版を参照。[1/5ページ]
GK:野田にな(のだ・にな)
生年月日:2003年9月5日
所属クラブ:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
出身高校:慶應義塾女子高等学校(偏差値:76)
日テレ・東京ベレーザのGK野田になは、慶應義塾大学附属校で唯一の女子高校である慶應義塾女子高等学校の出身だ。
偏差値は70を優に超え、日本人女性初の宇宙飛行士となった向井千秋氏などの著名人を輩出してきた同校は、女子高として日本最難関の一角に数えられる超名門校である。
小学校1年生の時に父の影響でサッカーを始めた野田は、中学受験で慶應義塾中等部へ入学。以後、超名門校での学業と、ベレーザの下部組織であるメニーナでの活動を高い次元で両立させてきた。
学校からメニーナの練習場であるヴェルディグラウンドまで、利用する交通手段によって若干のやや違いはあるものの、移動に約90分を要するほどかかる。
高校生が放課後に通うには決して容易ではない環境ながらも、野田は学業の手を抜くことはなかった。
JFA公式サイトに記載されている特技は「円周率100桁暗唱」。子どもの頃に勉強の気分転換として覚えたというエピソードからも、その並外れた記憶力と知性がうかがえる。
ピッチ上でもその聡明さは遺憾なく発揮されている。
AFC U-16女子選手権2019ではキャプテンとしてチームを率いて優勝を果たした。左足のキック精度が高く、自らボールを運ぶ技術も持ちあわせたGKで、現代のサッカーに求められる攻撃性能を磨いてきた証明と言える。
高校卒業時はサッカーに専念する選択肢もあったが、慶應義塾大学へと進学し、二足のわらじを履く道を選び、文武両道を貫いている。

