
W杯、大金星ランキング【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ(W杯)は、格上相手に命がけで立ち向かうチームが奇跡を起こす舞台だ。FIFAランキングの差が大きいほど、その勝利は歴史に刻まれる。目下開催中の北中米W杯でも大会を盛り上げるアップセットが散見されるが、史上最も力量差を覆した下剋上はどの試合か。今回はFIFAランクが発表された1993年以降の大会を対象に、順位差をひっくり返したマッチアップをランキング形式で紹介する。※各順位は大会開催前のもの[3/5ページ]
8位:ガーナ代表対アメリカ合衆国代表

【写真:Getty Images】
大会:2006年ドイツW杯
FIFAランキング差:43
敗者チームFIFAランキング:5
勝者チームFIFAランキング:48
スコア:2-1
【当時のFIFAランキングは…】
2006 FIFAワールドカップ(W杯)ドイツ大会のグループE第3節、ガーナ代表対アメリカ合衆国代表の一戦は、アフリカ大陸に歓喜の嵐をもたらした歴史的な勝利に終わった。
当時の算出方式は強豪の少ない北中米カリブ海地域でポイントを稼ぎやすい構造的欠陥を抱えており、アメリカのランクは実力以上に押し上げられていた。FIFAも同年7月に方式を改定しており、この5位は”制度的な追い風”による数字だった事実は前提として認識すべきだろう。
それでも、当時のアメリカは2002年日韓W杯でベスト8に進出し、2005 CONCACAFゴールドカップでは優勝を果たしているチームだ。トップ・オブ・トップには及ばなくとも、実力の高さは間違いない。
【初めてのW杯で…】
試合ではガーナが先制するも、クリント・デンプシーが同点弾を返す。しかし前半アディショナルタイム、スティーブン・アッピアがPKを沈めて勝ち越した。
ガーナはこの大会を通じてアフリカ勢唯一のベスト16進出を果たし、首都アクラでは深夜まで市民が歓喜の輪を広げた。ガーナはドイツ大会が初のW杯だったが、フレッシュな勢いそのままに優勝国イタリアを含む難敵ぞろいのグループを突破した。
なお、アメリカとは2010年南アフリカW杯のベスト16で再会しており、こちらも延長戦の末に2-1で下している。