
FIFAランキング差で見ると? W杯、大金星ランキング【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ(W杯)は、格上相手に命がけで立ち向かうチームが奇跡を起こす舞台だ。FIFAランキングの差が大きいほど、その勝利は歴史に刻まれる。目下開催中の北中米W杯でも大会を盛り上げるアップセットが散見されるが、史上最も力量差を覆した下剋上はどの試合か。今回はFIFAランクが発表された1993年以降の大会を対象に、順位差をひっくり返したマッチアップをランキング形式で紹介する。※各順位は大会開催前のもの[4/5ページ]
2位:ロシア代表対スペイン代表

2018年ロシアW杯のロシア代表【写真:Getty Images】
大会:2018年ロシアW杯
FIFAランキング差:60
敗者チームFIFAランキング:10
勝者チームFIFAランキング:70
スコア:1-1(PK4-3)
【”黄金世代”の…】
2018 FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝トーナメント1回戦、ロシア代表対スペイン代表の一戦では、開催国が強豪国を沈めた。
当時のスペインは、2008年と2012年のユーロ連覇、2010年W杯優勝を達成した”黄金世代”の後継チームとして、高い実力を誇っていた。
GKダビド・デ・ヘア、DFセルヒオ・ラモスとジェラール・ピケ、MFアンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケツ、ダビド・シルバと、世界最高峰のタレントが揃い踏みしたスカッドは誰もが認める優勝候補であった。
対するロシアはFIFAランキング70位の開催国。グループリーグでも内容面での課題を露呈しており、大方の予想ではスペイン優勢とみられていた。
【81%のボール支配率】
試合は12分、スペインのFKからのクロスがロシアDFセルゲイ・イグナシェヴィッチの足に当たりオウンゴールとなってスペインが先制する。
しかしロシアも41分、ゴール前へのCKからアルテム・ジューバのヘディングがピケの手に当たりPKを獲得。ジューバが自ら蹴り込んで同点に追いついた。
後半はスペインが81%のボール支配率でロシア陣形を押し込み続けたが、堅固な守備を最後まで崩せなかった。延長戦でも120分間決着はつかず、PK戦へ突入した。
守護神イゴール・アキンフェエフはスペイン3人目コケのシュートを見事にセーブし、5人目のイアゴ・アスパスのシュートも読みは左足一本で止めてみせた。
一方のロシアはキッカー全員が成功させ、4-3でスペインを撃破。開催国は48年ぶりのベスト8進出という歴史的な快挙を達成した。守護神のセーブと守備陣の粘り強さが生んだ、W杯史に残る大番狂わせだった。