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【岩政大樹が語る】日本代表が“どの形でも戦えるチーム”になった理由「だからこそ、森保監督が欧州の選手を呼び続けていたんだと」

シリーズ:コラム text by 竹中愛美 photo by Getty Images,Shinya Tanaka

北中米W杯 GS第2節 vsチュニジア サッカー日本代表 試合後

試合後、4-0での勝利を受けて、選手たちを円陣で鼓舞する日本代表の森保一監督【写真:Getty Images】



 サッカー日本代表は日本時間6月21日、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)グループステージF組第2節でチュニジア代表と対戦し、4-0で勝利し、決勝トーナメント進出に前進した。この一戦について、元日本代表DFで2010年南アフリカW杯メンバーの岩政大樹氏は、日本代表の強さの背景にある“構造的変化”について語った。(取材・文:竹中愛美)[2/2ページ]

【単独インタビュー/取材日:6月21日】 

「フランスと当たることを避けたい方が…」

フランス代表

優勝候補のフランス代表【写真:Getty Images】


ーー最後にスウェーデン代表戦について伺います。日本はチュニジアに勝利したことで勝ち点が4となり、2位に。引き分け以上で2位以内での決勝トーナメント進出が決まりますが、C組のブラジル代表、あるいはモロッコ代表と対戦する可能性があります。そこを含めての展望を教えていただけますか?

「どうなんですかね。選手たちや首脳陣が考えているかわかりませんけど、そんなにブラジルを回避したいという気持ちもないんじゃないですか。わからないです。モロッコの方がいいなと思ってるかどうかも怪しいなとは思います。そもそも2位になったらブラジルかどうかもわからないので、モロッコがもしかしたら1位になる可能性もある」

ーーC組は現在、首位にブラジル、2位にモロッコがつけており、勝ち点4で並んでいますが、第3節の結果次第では、順位が変わる可能性もあります。

「あんまりそこは考えていないんじゃないかと個人的には思うんですけど、狙ったところでわからないので。そういう意味では3位になってフランスと当たることを避けたい方が強いんじゃないかと思う。普通に戦って、得失点とか関係なく、勝ち点3もしくは勝ち点1を得ることで結果を見て、対戦相手を見るということの順番でしかないような気がします。

 あとは、この2戦でもあったように、たくさんの選手を使っていましたが、第3戦でもそういうことは考えられる。いろんな選手を使って、その先のいろんな状況を想定することはあり得ると思います。そういう面では、特にオランダ戦で負けている状況から2トップにして、勝ち点1を勝ち取った。

 今回は3-0からウイングバックをサイドバック系の選手で5枚にして守りきるみたいなところで、無失点に抑えたことも両方テストというか、試運転できた。3戦目も、どちらも使いながら試合状況によって、負けていれば2トップにして、勝っていれば5枚にしてということをまた、やった上で勝ち点をちゃんと拾って、次の試合に向かっていくことぐらいじゃないですかね」

ーーどこと当たるというよりかは、まずは負けないことに重きを置くということですね。

「そこはそんなに、押し勘定する必要もないし、そんなことも考えていないと思います。現場の感覚でいうと、考えても仕方がないことは考えないだけなので。僕も今そうですけど、外にいる人間はいろいろこうなったらああだなって話しますけど。一瞬、考えるシチュエーションはあるかもしれない。どうだろうねって言うかもしれませんけど、結局、やるしかねえよな、で終わりじゃないですか」

ーーそうですね。対戦相手が決まっていれば別ですが、現状、何も決まっていないですもんね。

「これも現場感覚でいくと、考えて、こっちになると嫌だなって、思う方向に人間って引っ張られる習性があって。例えば、ブラジルと当たりたくねえなとかって思ってると、それで1位になろうと、1位になった瞬間、ブラジルが2位で上がってきて、ブラジルになる可能性もあるわけですよ。

 そのときに、『いや、そのつもりじゃなかったんだけど』というその気持ちの揺らぎなんかが生まれた瞬間に負けの方向に向かっていくので。それを排除する方向にしかみんな考えていない。だからどっちになったって別に、戦うしか、ということしか現場は考えていない」

ーーなるほど、貴重なお話をありがとうございました!

(取材・文:竹中愛美)

【著者プロフィール:竹中愛美】
1990年、北海道生まれ。Jリーグ開幕で世の中がサッカーブームに沸いていた幼少期、「入会したらヴェルディ川崎のボールペンがもらえる」の一言に釣られて地元のクラブでサッカーを始める。以降、サッカーの魅力に憑りつかれた日々を送ることに。ローカルテレビ局時代に選抜甲子園や平昌冬季五輪、北海道コンサドーレ札幌などを取材し、2025年よりカンゼンに所属。FWだったからか、この限られた文字数でも爪痕を残したいと目論むも狭いスペースの前に平伏す。ライターとして日々邁進中。

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【了】

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