サッカー日本代表は、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)グループリーグFで2位となり、決勝トーナメント・ラウンド32でブラジル代表と対戦することが決まった。過去の通算成績は1勝2分け11敗と分が悪いものの、近年の日本代表の成長スピードは凄まじく、大金星のチャンスはあるはずだ。今回は、ブラジル代表との直近5試合を振り返り、当時の両国の力関係の変遷と、日本が歴史的初勝利を挙げるまでの軌跡を紐解く。[2/5ページ]
日本代表 0-4 ブラジル代表
大会:国際親善試合(開催地:シンガポール)
開催日:2014年10月14日
監督:ハビエル・アギーレ
【新体制初の…】
FIFAワールドカップ2014(ブラジルW杯)のあと、ハビエル・アギーレ監督を招へいしたサッカー日本代表は、新体制初の国外遠征でシンガポールに渡り、ブラジル代表と対戦した。
このゲームは、北中米W杯でもメンバー入りしているネイマールただ一人に「なす術なくやられた」と言っても過言ではない、衝撃的なゲームとなった。
立ち上がりからブラジルが縦に速い攻撃で主導権を握ると、18分に裏のスペースでパスを受けたネイマールがGK川島永嗣をかわしてゴールネットを揺らした。
対する日本も23分に小林悠が目の覚めるようなボレーシュートを放ち、決定機を作り出す。
【異次元の…】
しかし、当時22歳にして王国の「10番」を背負うエースのキレは異次元であり、日本の組織的な守備を個の力で次々と無力化していった。
後半立ち上がりの48分に裏へ抜け出したネイマールに2点目を許すと、77分にこぼれ球を押し込まれてハットトリックを許し、81分にはカカの左からのクロスに頭で合わせられて4点目を奪われた。
試合終盤、日本は柿谷曜一朗が個人技でブラジルの守備を翻弄する見せ場をつくったものの、終わってみれば0-4の完敗だった。
一人の若き天才が完全にリズムを支配し、1試合4ゴールを叩き出した事実の前に、日本は個の圧倒的な力量差を再び痛感させられることとなった。

