サッカー日本代表は、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)グループリーグFで2位となり、決勝トーナメント・ラウンド32でブラジル代表と対戦することが決まった。過去の通算成績は1勝2分け11敗と分が悪いものの、近年の日本代表の成長スピードは凄まじく、大金星のチャンスはあるはずだ。今回は、ブラジル代表との直近5試合を振り返り、当時の両国の力関係の変遷と、日本が歴史的初勝利を挙げるまでの軌跡を紐解く。[3/5ページ]
日本代表 1-3 ブラジル代表
大会:国際親善試合(開催地:フランス)
開催日:2017年11月10日
監督:ヴァイッド・ハリルホジッチ
【ロシアW杯を前に…】
FIFAワールドカップ2018(ロシアW杯)を翌年に控えた2017年11月、サッカー日本代表は強豪国とのマッチメイクによる欧州遠征を敢行。その1試合目に、フランスでブラジル代表と対戦した。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本は、アジア予選を無事に突破し、本番に向けてチーム力を高める段階にあった。
ロシアW杯への切符を最速で決めた王国ブラジルとの試合は、本大会に向けて世界での現在地を知るための極めて重要な試金石だった。
しかし、試合は立ち上がりから一方的な展開になる。
開始8分、試験的に導入されたVARで吉田麻也の自陣ペナルティエリア内でのファウルが確認されてブラジルにPKが与えられると、ネイマールに決められ、先制を許した。
直後にも再びPKを与えたが、ここはGK川島永嗣がビッグセーブ。だが、その直後の17分にマルセロに強烈なミドルシュートを突き刺され、36分にはガブリエウ・ジェズスにも加点されて前半だけで0-3と圧倒された。
【槙野智章が…】
それでも、後半は希望も見えた。
62分、井手口陽介の左CKから、ファーサイドに走り込んだ槙野智章が打点の高いヘディングシュートを叩き込んで1点を返した。
試合終盤にも浅野拓磨に惜しいチャンスが訪れるなど、後半はブラジル相手にもチャンスをつくり出せることを証明したゲームだった。
相手のペースダウンがあったとはいえ、この槙野の歓喜の一撃は、日本にとって対ブラジル戦「11年ぶり」となる価値ある得点だった。大きな実力差を突きつけられながらも、後半に反撃の1点を残した価値は大きかった。

