日本代表はFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会でベスト32敗退に終わった。2018年から指揮を執る森保一監督が続投するのか、それとも新たな指揮官を招へいするのか。すでに4年後へ向けた戦いは始まっている。そこで今回は、日本代表の次期監督候補としてサッカーファンの間で名前が挙がることの多い人物を、その実績や経歴とともに紹介する。[2/6ページ]
鬼木達(おにき・とおる)
生年月日:1974年4月20日(52歳)
現職:鹿島アントラーズ監督
【Jリーグ屈指の戦術家】
将来の日本代表監督として、鬼木達を推す声は以前から少なくない。Jリーグ屈指の戦術家として、その評価を確立している。
現在52歳の鬼木は現役時代、鹿島アントラーズと川崎フロンターレでプレー。引退後は川崎Fで指導者としてのキャリアを積み、2017年にトップチームの監督へ就任した。
就任初年度から川崎Fをクラブ史上初となるJ1リーグ優勝へ導くと、翌2018年にもリーグ制覇を達成。さらに2020年、2021年には再びリーグ連覇を成し遂げるなど、在籍8シーズンで計7タイトルをチームにもたらし、クラブの黄金期を築き上げた。
とりわけ2021シーズンの勝ち点「92」は、20チーム制になってからとはいえ、歴代最多ポイントだ。勝率93.3%もJ1史上最高記録である。
【代表監督ならどんなサッカーに?】
川崎Fで圧倒的な実績を積み上げた鬼木氏は、2025年に古巣・鹿島アントラーズの指揮官に就任。就任初年度でJ1リーグ優勝を達成し、異なる2クラブでリーグ制覇を成し遂げた史上初の監督となった。
同氏の最大の武器は、ポゼッションをベースに、選手同士が連動する組織的なサッカーを浸透させる手腕である。川崎Fや鹿島で安定した強さを維持しているのは、選手の強さを最大限引き出し、チームに調和を生み出すマネジメント力の賜物だ。
現代表には三笘薫や田中碧、板倉滉らを始め、鬼木氏の下で指導を受け、そこから世界に羽ばたいた選手が数多くいる。戦術家としての手腕はもちろん、選手の能力を引き出す指導力も、日本代表監督として期待される理由の一つだろう。
一方で、日々のトレーニングを通じて完成度を高めるクラブチームと、活動期間が限られる代表チームでは求められる能力も異なる。クラブで築き上げた緻密な戦術を短期間で浸透させられるかは未知数だ。

