日本代表はFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会でベスト32敗退に終わった。2018年から指揮を執る森保一監督が続投するのか、それとも新たな指揮官を招へいするのか。すでに4年後へ向けた戦いは始まっている。そこで今回は、日本代表の次期監督候補としてサッカーファンの間で名前が挙がることの多い人物を、その実績や経歴とともに紹介する。[4/6ページ]
名波浩(ななみ・ひろし)
生年月日:1972年11月28日(53歳)
現職:日本代表コーチ
【監督としての実績は賛否】
日本代表の次期監督候補として、名波浩の名前がたびたび挙がる。
現役時代はジュビロ磐田の黄金期を支えた天才レフティーとして活躍し、セリエAでのプレーも経験。日本代表としても1998年のFIFAワールドカップ(W杯)フランス大会に出場するなど、日本サッカー界を代表するMFとして一時代を築いた。
引退後は指導者へ転身し、ジュビロ磐田や松本山雅FCで監督を歴任。しかし、クラブ監督としての実績は決して順風満帆ではない。2014年に就任した磐田では、2015年にチームをJ1復帰へ導いたものの、その後のJ1では2017年の6位を除いて低迷が続き、2019シーズン途中に退任した。
2021年にはJ2の松本山雅FCを率いたが、就任初年度にJ2最下位でJ3降格。翌年もJ3でJ2復帰を果たせず、監督として目立った成功を収めたとは言い難い。
【継続路線なら有力候補】
そして2023年からは森保一監督率いる日本代表のコーチに就任。森保監督の右腕として攻撃面の構築や選手とのコミュニケーションを担い、北中米ワールドカップまで現在の代表チームを支える重要な存在となっている。
仮に森保体制が終了することになれば、現在の日本代表を最も理解している指導者の一人である名波の名前が挙がるのは自然な流れだ。
森保体制で築き上げた戦術やチームづくりを熟知し、世界の強豪国を相手に結果を残してきた経験を主力選手たちと共有していることは、大きな強みと言える。現体制をベースにしながらスムーズな引き継ぎが期待できる点は、他の候補にはない魅力だ。
もちろん、A代表監督として世界を相手に戦うには、クラブでの監督実績を不安視する声があるのも事実である。それでも、日本サッカー協会が継続路線を選択するのであれば、現体制を知り尽くす名波は次期監督候補の一人として名前が挙がる可能性は十分にあるだろう。

