
北中米W杯で起きた事件簿5選【写真:Getty Images】
日本時間6月12日に開幕した2026 FIFAワールドカップは、スペイン代表の優勝で幕を下ろした。激闘が繰り広げられた1カ月を振り返ってみると、これほど様々な出来事が発生したW杯は過去になかったのではないだろうか。今回は、北中米W杯に関連した“事件”を5つ紹介する。[5/5ページ]
アルゼンチン代表vsエジプト代表戦のジャッジ

ホッサム・ハッサン監督【写真:Getty Images】
対象者:ホッサム・ハッサン監督(エジプト代表)、エジプトサッカー協会、フランソワ・レテキシエ主審
【物議を醸した一戦】
2026 FIFAワールドカップにおけるアルゼンチン代表が、リオネル・メッシの圧倒的な存在感、“神の子”を支えるチームメイトの献身性、南米特有のギリギリの駆け引きを駆使しながらファイナリストに名乗りを上げたのは事実だ。
だが、彼らの試合では何度も議論を呼ぶ判定があったのも事実であり、日本時間7月8日に行われたラウンド16、エジプト代表戦後には後味の悪い場外戦が勃発してしまった。
前回大会王者は追い込まれていた。15分と67分にゴールを許し、エジプト代表の牙城を崩せないまま時計の針だけが進んでいく。メッシ率いる最強チームがラウンド16で消え去るシナリオは現実のものとなりつつあった。
だが、79分にクリスティアン・ロメロが反撃弾を決めるとアルゼンチン代表は突如として息を吹き返す。83分にメッシ、92分にエンソ・フェルナンデスが立て続けにゴールネットを揺らし、土壇場で大逆転。3-2で準々決勝進出を果たした。
怒り心頭だったのはエジプトサッカー協会(EFA)だった。
【エジプト側は怒り心頭】
EFAは試合直後に国際サッカー連盟(FIFA)へ抗議文を提出。試合を裁いたフランス人審判のフランソワ・レテキシエ主審を猛批判し「重大な判定ミスを複数回犯し、二重基準を摘要したことでエジプト代表が敗退に追い込まれた」と糾弾した。
また、EFAのハニー・アブ・ライダ会長は審判団全体を批判。誤審には差別的な意図も含まれていたとして、FIFAに審判団を大会から排除するよう求めた。
ホッサム・ハッサン監督は、エジプト代表のゴールがVARで取り消されたこと、逆に決勝点に直結したプレーにおけるアルゼンチン代表側の明らかなファウルがVARで確認されなかったことを問題視。「おそらく彼らは世界王者を大会に残したかったのだろう」と、FIFAの“陰謀”を主張した。
【著者プロフィール:編集部】
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