北中米W杯でちょっとしか出ていない選手たち【写真:Getty Images】
実力や実績を備えながらも、チーム内の競争や戦術的な事情によって、十分な出場機会を得られない選手は少なくない。FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)でも、わずかなプレー時間にとどまりながら、「もっと見たかった」と感じさせる実力者たちがいた。今回は、限られた出場時間の中で大会を終えることになった選手たちを紹介する。[1/5ページ]
FW:マルクス・テュラム(フランス代表)

フランス代表FWマルクス・テュラム【写真:Getty Images】
生年月日:1997年8月6日(28歳)
所属クラブ:インテル(イタリア)
北中米W杯成績:1試合0得点0アシスト
【出場時間はたったの…】
今大会ナンバーワンとも言える豪華な攻撃陣を擁したフランス代表で、マルクス・テュラムの出場時間は、わずか1分にとどまった。
テュラムが主戦場とするセンターフォワードのポジションには、今大会で10ゴールを挙げたキリアン・エムバペが君臨していた。
圧倒的な得点力を発揮したエムバペは、ほとんどの試合でフル出場。チームの絶対的なエースとして攻撃を牽引し続けたため、テュラムに出番が巡ってくる機会は限られていた。
さらに、同ポジションにはジャン=フィリップ・マテタも控えていた。世界屈指のタレントが揃うフランスにおいて、テュラムがピッチに立つことは決して容易ではなかったと言えるだろう。
【強さがゆえに…】
また、今大会におけるフランスの試合展開も、テュラムの出場機会が限られた要因の一つだ。
準決勝のスペイン戦で敗れるまで、フランスは一度もリードを許していない。常に試合を優位に進めていたため、得点を奪うために前線の選手を増やす必要性は少なかった。
結果として、テュラムのような実力者でさえ、ほとんど起用することなくフランスは準決勝まで勝ち進んだ。
出場時間わずか1分という数字は、テュラムの能力不足を意味するものではない。むしろ、世界屈指の選手をベンチに置いたままでも勝ち進めるほど、フランスの選手層が充実していたことの裏返しだった。