川崎フロンターレの山本悠樹【写真:Getty Images】
新シーズンの幕開けで、確かな存在感を放った山本悠樹。川崎フロンターレの中盤を支える男は、これまでの経験を糧にどのような変化を遂げているのか。開幕戦で見せたプレー、試合後に語った言葉から、その現在地とさらなる可能性を探る。(取材・文:菊地正典)[2/2ページ]
【2026/27明治安田J1リーグ第1節】
2026年8月9日 東京ヴェルディ 1-1 川崎フロンターレ(味の素スタジアム)
いまの山本悠樹が見せる逞しさ
川崎フロンターレの山本悠樹【写真:Getty Images】
「出し手からタイミングで受け手の方に入っていけると、もっと攻撃に厚みが出ると思う。後ろの選手も含めてチームとしてボールを動かしながら、その中で個人としてもより危険なところに入っていけるシーンを増やせるようにしたい」
今回のヴェルディ戦後、山本を取材して印象に残ったのは、前述している「質と回数で殴り続けるしかない」、それから「めげずにやり続ける」という言葉だった。
川崎加入1年目の2024年、山本はシーズン開幕からレギュラーの座をつかんだものの、主に守備面で苦労して徐々に出場機会を失い、自らのプレーとチームに求められるものの狭間で迷い、メディアから距離を取るなど明らかにめげていた。
それはもちろん、過去の話。いまの山本が見せるのは、自らの殻に閉じこもるような弱さではなく、チームをけん引していこうとする逞しさ。
90分の中で思うようにいかないことがあっても、1つの試合で勝利を得られなかったとしても、自らと仲間たちを信じて次の勝利とさらなる高みを目指していく。
(取材・文:菊地正典)
【著者プロフィール:菊地正典 フリーライター】
福島県出身。埼玉大学卒業後、当時、日本最大級だったサッカーモバイルサイトの編集・ライターを経て、フリーランスに。主にサッカー専門新聞『EL GOLAZO』の記者として活動し、横浜FC、浦和レッズ、ジェフユナイテッド市原・千葉、横浜F・マリノス、川崎フロンターレの担当記者を歴任。著書に『浦和レッズ変革の四年 〜サッカー新聞エルゴラッソ浦和番記者が見たミシャレッズの1442日〜』(スクワッド)、『トリコロール新時代』(スクワッド、三栄書房)がある。Xのユーザー名は@masanorikikuchi
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