
海外クラブでデビューした現役Jリーガー【写真:Getty Images】
日本サッカーにおけるキャリアの歩み方は多種多様だ。高校やJリーグクラブの下部組織、大学を経ずに、海外クラブでいきなりプロデビューを果たすケースも今や珍しくない。今回は、そうした経歴を経て「逆輸入」という形でJリーグに合流した現役Jリーガーを5人ピックアップし、紹介する。[2/5ページ]
MF:宮市亮(みやいち・りょう)

横浜F・マリノス所属の宮市亮【写真:Getty Images】
生年月日:1992年12月14日
現所属クラブ:横浜F・マリノス
デビューしたクラブ:フェイエノールト(オランダ)
百年構想リーグ戦成績:14試合0ゴール0アシスト
【18歳で欧州デビュー】
高校卒業後即海外挑戦を果たした日本人選手として、真っ先に名前が挙がるのは宮市亮かもしれない。
愛知県の中京大中京高校出身の宮市は高校サッカーで活躍し、世代別日本代表にも選ばれたその実力を評価され、2010年にイングランドの名門であるアーセナルへと加入した。
海外挑戦自体今よりもずいぶん少なかった当時、高校卒業間もない日本人が欧州5大リーグに直接加入することは、まさにサプライズであったといえる。
ただ、就労ビザの関係でイングランドでのプレー許可が下りず、宮市はオランダのフェイエノールトへレンタル移籍。その後、同クラブでプロデビューを果たしている。このとき、宮市はまだ18歳だった。
フェイエノールトでは公式戦12試合3ゴール5アシストと1年目として上々の活躍を見せる。自慢のスピードとドリブルは、間違いなく欧州でも通用する武器だった。
イングランドへと帰還した宮市。ボルトン・ワンダラーズやウィガン・アスレティックへレンタル移籍を繰り返したが、ウィガン時代に負った2度の右足首靱帯損傷が、彼のキャリアを大きく狂わせるひとつの転換点となってしまった。
【通算3度の前十字靭帯断裂】
それからというもの、怪我がちとなったスピードスターは、何度も負傷離脱を繰り返した。2015年のザンクトパウリ加入直後に左膝前十字靭帯断裂を負うと、2年後の2017年にも反対側の右膝前十字靭帯断裂に見舞われる。
2021年に横浜F・マリノスでJリーグデビューを果たしてからの活躍が評価され、翌年7月に行われたEAFF E-1選手権に出場した際には、2度目の右膝前十字靭帯断裂の憂き目に遭った。宮市のプロキャリアは、まさに怪我との戦いだ。
それでも、宮市は怪我から必ず復活して帰ってくる。ピッチに舞い戻り、またあの快足を見せてくれるのだ。
2024年は自己最多となるリーグ戦32試合に出場。近年は右SBという新境地も開拓し、33歳となった現在も進化し続けている。
若い頃から欧州で培ってきた心身のタフネスは、彼のキャリアに好影響を与えているはずだ。