
海外クラブでデビューした現役Jリーガー【写真:Getty Images】
日本サッカーにおけるキャリアの歩み方は多種多様だ。高校やJリーグクラブの下部組織、大学を経ずに、海外クラブでいきなりプロデビューを果たすケースも今や珍しくない。今回は、そうした経歴を経て「逆輸入」という形でJリーグに合流した現役Jリーガーを5人ピックアップし、紹介する。[3/5ページ]
MF:伊藤達哉(いとう・たつや)

川崎フロンターレ所属の伊藤達哉【写真:Getty Images】
生年月日:1997年6月26日
現所属クラブ:川崎フロンターレ
デビューしたクラブ:ハンブルガーSV(ドイツ)
百年構想リーグ戦成績:19試合1ゴール3アシスト
【国際カップ戦でMVP】
伊藤達哉が昨年見せたパフォーマンスは、まさに欧州仕込みというべきものだった。
柏レイソルの下部組織出身の伊藤は、ユース時代に行われたアル・アインインターナショナルジュニアチャンピオンシップで大会MVPを受賞する活躍を収めた。
この活躍がグループリーグの対戦相手だったハンブルガーSVの目に留まり、同選手は高校卒業を待たずしてドイツへと旅立っていった。
ハンブルガーでは2017/18シーズンにトップチームデビューを果たし、ブンデスリーガ20試合3アシストの成績を記録。クラブは2部降格の憂き目に遭ったものの、伊藤にとってはプロキャリアの第一歩を踏み出したシーズンとなった。
しかし、次のシーズンもスタメン奪取とはならず、伊藤は出場機会を求めベルギーのシント=トロイデンを次なる新天地としている。
同クラブでも所属していた2シーズン半でリーグ戦18試合のみの出場。心機一転の決断だったが、彼にとってプラスには働かなかった。
【約10年ぶりの日本復帰】
それでも、伊藤は2022年冬に加入したドイツ3部の1.FCマクデブルクで躍動。スーパーサブとして起用され、チームが2部に昇格した2022/23シーズンにはリーグ戦5ゴール5アシストをマーク。ドイツの地で再び存在感を示した。
そんな中、同選手は2025シーズンに川崎フロンターレへの移籍を決断する。約10年ぶりの日本復帰であり、逆輸入アタッカーの活躍が期待された。
シーズン序盤こそ結果がついてこなかったものの、後半戦に入るとまさに覚醒。J1リーグ第25節アルビレックス新潟戦からリーグ戦9試合9ゴールと、まるで打ち出の小槌のように得点を量産し、最終的に同13ゴールと大暴れしている。
Jリーグベストイレブンも受賞し、その実力を日本サッカー界に証明した。
J1百年構想リーグではまさかの1ゴールに終わった伊藤だが、今季は第2節京都サンガ戦で早速アシストを記録。昨年のようなキレキレのプレーを期待したい。