
海外クラブでデビューした現役Jリーガー【写真:Getty Images】
日本サッカーにおけるキャリアの歩み方は多種多様だ。高校やJリーグクラブの下部組織、大学を経ずに、海外クラブでいきなりプロデビューを果たすケースも今や珍しくない。今回は、そうした経歴を経て「逆輸入」という形でJリーグに合流した現役Jリーガーを5人ピックアップし、紹介する。[1/5ページ]
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MF:中井卓大(なかい・たくひろ)

FC今治所属の中井卓大【写真:Getty Images】
生年月日:2003年10月24日
現所属クラブ:FC今治
プロデビューしたクラブ:レアル・マドリード(スペイン)
【マルセロも驚愕】
今夏、“神童”として多くの期待を集めた「ピピ」がJリーグ初挑戦を果たした。
同愛称で親しまれる中井卓大は、誰もが認める日本サッカー界の未来だった。
9歳でレアル・マドリードの下部組織に加入し、当時トップチームに所属していたマルセロの目の前で披露した超絶技巧のドリブルは全世界に拡散され、一躍天才サッカー少年としてその名が知れ渡ることとなった。
その後も中井は研鑽を積み、U-19の選手で構成されるUEFAユースリーグにも飛び級で出場。セカンドチームに当たるレアル・マドリード・カスティージャに昇格し、順調にキャリアを重ねているように見えた。
しかし、その後は思うようにいかない日々が続く。スペイン3部から5部に所属するチームにレンタル移籍で加入するも、いずれも目ざましい活躍を見せることは出来なかった。
フィジカル面や守備強度、球離れの悪さなどの課題が露呈し、定位置を確保するまでに至らなかった。
【大卒換算ならまだ1年目】
2024/25シーズン限りでマドリーを退団し、新たに加入したレガネスBでも今ひとつに終わった中井。この状況下、FC今治でJリーグからキャリアを立て直す選択をとった。
長年欧州でプレーしてきたが、中井はまだ22歳。大卒1年目の選手と同い年であり、欧州復帰の道が閉ざされるような年齢ではない。
同選手は開幕節となったいわきFC戦で早速先発。欧州仕込みのボールキープを見せる場面もあり、今後に十分期待が持てるJ2デビュー戦となった。これから味方との連携が成熟していけば、中盤として一皮むけるはずだ。
まずは、シーズンを完走し、1年間戦い続ける強度を向上させたい。