
味方から敵へ裏切ったJリーガー5選【写真:Getty Images】
サッカーの世界において、移籍の経緯や移籍先などが物議をかもすことは日常茶飯事である。1993年5月の発足から34シーズン目を迎えたJリーグでも、古巣サポーターに複雑な感情を抱かせる移籍劇の主人公となった選手は多数存在していることをご存知だろうか。今回は、センセーショナルな形でライバルクラブに移籍したJリーガーを5人ピックアップして紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照(8月31日時点)。[2/5ページ]
MF:福西崇史(ふくにし・たかし)

東京ヴェルディの福西崇史【写真:Getty Images】
生年月日:1976年9月1日
移籍日:2008年1月1日
移籍先:FC東京→東京ヴェルディ
【目玉補強として期待されるも1年で退団】
福西崇史がFC東京から東京ヴェルディに加入したのは、単純に「裏切り」と括れるタイプの移籍ではない。ただ、“東京ダービー”で火花を散らすライバル関係にあるクラブ間の移籍であった以上、当然の如く摩擦は生じることとなった。
ジュビロ磐田時代のイメージが強い福西だが、2007シーズンからは完全移籍したFC東京でプレー。サッカー日本代表でも活躍した中盤の潰し屋の獲得は、FC東京の目玉補強だった。
福西は激しい守備や攻撃のスイッチ役として持ち味を発揮しただけでなく、豊富な経験値をチームに還元。ところが、FC東京はシーズンを通して低空飛行が続き、J1リーグを12位で終えた。
結局、福西はFC東京から契約更新しない方針を伝えられ、わずか1シーズン限りで退団。首都圏でのプレーを希望していたこともあり、2007年12月30日にはヴェルディへの完全移籍が発表された。
【古巣サポーターから浴びせられたブーイング】
自ら進んでライバルクラブに転身したわけではなく「FC東京から放出された後に選んだクラブがたまたまライバルクラブだった」というニュアンスが近いかもしれない。
それでも、FC東京サポーターからすれば“禁断の移籍”に変わりはない。2008年4月12日に行われたダービーマッチでは、『味の素スタジアム』に駆けつけたFC東京サポーターから福西に対して強烈なブーイングが浴びせられた。
「1年前の目玉補強選手が、よりにもよって緑のユニフォームを着てピッチに立っている」という現実は、なかなか素直に受け止められなかっただろう。