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まるでVIVANT? 味方から敵へ裏切ったJリーガー5選

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

まるでVIVANT? 味方から敵へ裏切ったJリーガー5選
味方から敵へ裏切ったJリーガー5選【写真:Getty Images】


 サッカーの世界において、移籍の経緯や移籍先などが物議をかもすことは日常茶飯事である。1993年5月の発足から34シーズン目を迎えたJリーグでも、古巣サポーターに複雑な感情を抱かせる移籍劇の主人公となった選手は多数存在していることをご存知だろうか。今回は、センセーショナルな形でライバルクラブに移籍したJリーガーを5人ピックアップして紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照(8月31日時点)。[3/5ページ]

FW:岩崎悠人(いわさき・ゆうと)

アビスパ福岡の岩崎悠人
アビスパ福岡の岩崎悠人【写真:Getty Images】


生年月日:1998年6月11日
移籍日:2024年1月8日
移籍先:サガン鳥栖→アビスパ福岡

【出場機会を求めて辿り着いたサガン鳥栖】

 岩崎悠人はアビスパ福岡に完全移籍した際に、古巣・サガン鳥栖を慮るコメントを残した。「今回の決断は苦渋の選択」「愛着のあるサガン鳥栖を離れることは非常に辛い」(2023年12月29日掲載/サガン鳥栖公式サイト)という言葉は、もちろん本心だろう。ただ、両クラブのライバル関係を踏まえると、岩崎の発言は炎上を避ける意味で“必要不可欠”だったと言える。

 2021年8月11日に鳥栖へ期限付き移籍で加入した時、岩崎はキャリアの中でも苦しい時間を過ごしていた。北海道コンサドーレ札幌で出場機会を掴めず、湘南ベルマーレ、ジェフユナイテッド千葉と期限付き移籍を繰り返していたからだ。

 そんな苦境に立たされた東京オリンピック世代のアタッカーを迎え入れたのが鳥栖であり、岩崎は在籍期間中に公式戦82試合で4ゴール3アシストをマークするなど、期待に結果で応えてみせた。


【古巣への配慮が生んだ円満な別れ】

 鳥栖と福岡は九州を本拠地とするクラブ同士であり、互いが激突する試合は“九州ダービー”と称される。

 さらに、Jリーグ発足当初のクラブ背景を見てみれば、地道な草の根活動から生まれた鳥栖、豊富な資金力を背景に日の目を浴びてきた福岡と、両者はまるで異なる歴史を歩んでいる。双方のライバル意識は相当なものであり、選手の直接移籍は大きな火種となりかねない。

 強烈な因縁を意識したかどうか定かではないが、岩崎の発言は鳥栖サポーターの心情に寄り添ったものだった。退団時の言葉選びを間違ってしまったが故に、古巣サポーターの怒りを買ってしまうケースは決して珍しくない。

 事実、明確な“敵”へと去っていったにも関わらず、岩崎は鳥栖サポーターから目立った誹謗中傷を受けなかった。サッカーの世界で「立つ鳥跡を濁さず」を実践するなら、退団コメントは熟考を重ねるべきだ。

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