
まだやれる!もう一度日本代表で観たいJリーガー【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(北中米大会)を経て世代交代が進む日本代表。だがJリーグには、古巣で覚醒した男、けがを越え得点を重ねる男、鉄人主将、無所属を経て復活したGK、37歳の”何でも屋”など、まだまだ気を吐く実力者たちがいる。今回は、「まだやれる」と胸を張れる5人のJリーガーを紹介する。 [2/5ページ]
DF:室屋成(むろや・せい)

FC東京の室屋成【写真:Getty Images】
生年月日:1994年4月5日
所属クラブ:FC東京
2026/27シーズンJ2リーグ成績:6試合0得点1アシスト
【降格圏のチームを11位へ】
室屋成が古巣のFC東京に戻ってきたのは、2025年5月のことだった。
2019年にJリーグのベストイレブンに選ばれた室屋は、翌2020年にドイツのハノーファー96へ完全移籍。約5シーズンにわたるドイツでの挑戦を経て、2025年5月23日にFC東京への復帰が発表された。
復帰後初出場となったのは、同年6月14日の明治安田J1リーグ第20節、セレッソ大阪戦。室屋は本来のポジションである右サイドバックとして先発フル出場し、5年ぶりのJ1の舞台で存在感を示した。
当時のFC東京は下位に沈み、巻き返しを迫られていた。室屋はドイツで培った球際の強さと運動量を生かし、一時は降格圏の18位に沈んだチームを最終順位11位に至るまで立て直した。
復帰初年度のJ1リーグでは得点はなかったが、ドイツで培った球際の強さと守備意識の高さは早々に表現できていた。セレッソ戦以降は本職の右だけでなく左サイドに入るケースもあり、左右両対応で柔軟に振る舞った。
たとえば第34節のサンフレッチェ広島戦。この試合のFC東京はシュートを15本放たれる押し込まれた展開を強いられながら無失点で終えている。結果はスコアレスドローだったものの、室屋をはじめとした守備陣にとってはポジティブな内容だったと言って良いだろう。
そして真価を発揮したのは、2026年の明治安田J1百年構想リーグである。松橋力蔵監督のもと、一貫して本来の右サイドバックとしてプレーした室屋は、持ち前の縦への推進力を発揮する。
【全得点に絡むスーパーな活躍も】
セレッソとの順位決定戦を含むリーグ戦20試合に出場し、4得点1アシストを記録した。FC東京が所属する地域リーグラウンドEASTでは、ベストイレブンにも選出されている。
4月のアウェイ・横浜F・マリノス戦では、カウンターからのスルーパスでマルセロ・ヒアンの得点を演出。続く水戸ホーリーホック戦では、ペナルティーエリア手前でボールを収めてドリブルで進入し、自ら右足のシュートを決めた。
サイドバックの攻撃参加にさまざまな形が求められる現代サッカーにおいて、室屋の直線的な突破と前進力は、FC東京の大きな武器となっている。
右サイドで連係する佐藤恵允とのコンビも、チームの見どころのひとつだ。両者は攻守にわたって高い強度で走り続け、持ち前の推進力をチーム全体に波及させている。
2026/27シーズンに入っても好調は続く。9月8日時点で開幕から清水エスパルス戦を除く5試合に先発出場し、攻守にチームを支えている。6日に行われたリーグ第6節・京都サンガF.C.戦に至っては、2-0勝利の全得点に絡む大車輪の活躍を見せた。
1994年4月5日生まれの室屋は、現在32歳。ドイツで身につけたフィジカルと運動量に加え、攻撃面での存在感とキャプテンシーも備えた今、再び日本代表の舞台に立つ実力を示している。