2026/27シーズンの明治安田J1リーグが開幕して約1カ月。各クラブで新戦力の台頭や激しいポジション争いが繰り広げられる一方、思うように出場機会を得られていない選手もいる。そこで今回は、これまでの実績を考えれば出場時間が伸び悩んでいる実力者たちを紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は9月15日時点[3/5ページ]
DF:佐藤瑶大(さとう・ようた)
生年月日:1998年9月10日(28歳)
所属クラブ:名古屋グランパス
今季リーグ成績:5試合0ゴール0アシスト
【2025シーズンは5得点の大活躍】
加入1年目の活躍を考えれば、現在の状況を予想するのは難しかっただろう。佐藤瑶大は今季、ベンチスタートが続いている。
佐藤は2025年に浦和レッズから名古屋グランパスへ完全移籍で加入。初年度は開幕3試合こそベンチを温めたものの、その後はスタメンに定着した。
184cmの高さとアグレッシブさを生かした空中戦の強さは大きな武器となり、特にセットプレーで躍動。ディフェンダーながら、2025シーズンはリーグ戦27試合で5ゴールを記録し、チーム2位タイの得点数となった。
ところが、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任した明治安田J1百年構想リーグでは状況が一変。リーグ戦での出場は7試合にとどまり、2025シーズンと比べて序列を落とした。決定的な要因となったのは、4月の負傷だ。左眼窩底骨折と診断され、6試合の戦線離脱を余儀なくされた。
迎えた2026/27シーズンも先発出場はゼロ。開幕節では出番がなく、第2節の鹿島アントラーズ戦で終了間際の3分間だけプレーすると、その後は4試合連続で後半終盤から途中出場している。
【ミシャ体制で求められるもの】
今季の総出場時間はわずか71分。1試合平均に換算すると約14分にすぎず、2025シーズンに長谷川健太監督の下で最終ラインの主力を担っていた姿からは大きく遠ざかっている。
ペトロヴィッチ監督が志向する、いわゆる「ミシャ式」では、守備的な選手にも攻撃への高い貢献が求められる。また、3バックの両サイドに入るセンターバックには、積極的な攻撃参加やビルドアップへの関与など、多様な役割が課される。
そのため、ペトロヴィッチ監督はこれまで、MF高嶺朋樹やDF野上結貴、徳元悠平といった、チャンスメイクの起点となれる選手をこのポジションに起用してきた。
現状、佐藤は彼らの牙城を崩せず、その立ち位置は2番手となっている。とはいえ、対人守備やロングフィードの精度には定評がある。正確なフィードでアピールを重ね、それを攻撃に効果的につなげられるようになれば、評価を高める余地は十分にある。

