
今季は注目?J1で「内容が良い」チーム5選【写真:Getty Images】
今シーズンより、Jリーグは秋春制へ移行した。開幕7試合を終えたいま、順位表だけでは測れない”内容”を見せるクラブがある。堅守と多彩な攻撃を見せる強豪、最少失点を誇る堅守チーム、シュート数リーグ最多の名門、走力と規律のチャレンジャー、球際の激しさで強豪を沈めた新勢力――。奮闘する5クラブの“内容”に迫る。[2/5ページ]
ヴィッセル神戸

ヴィッセル神戸でプレーするマテウス・トゥーレル【写真:Getty Images】
監督:ミヒャエル・スキッベ
2026/27シーズン成績(第7節終了時点):5勝1分け1敗
勝ち点:16(2位)
【MVPは伊達じゃない】
J1百年構想リーグからミヒャエル・スキッベ新監督を迎えたヴィッセル神戸は、第4節のセレッソ大阪戦を皮切りに4連勝中と勢いに乗り、5勝1分1敗の勝ち点「16」で2位につけている。
サンフレッチェ広島で2度のJリーグYBCルヴァンカップ制覇を果たした指揮官のもと、目下のJ1リーグを最少失点の「5」に抑えているのが特筆すべき点である。
守護神・権田修一の安定感は際立っており、堅い守備基盤の上に攻撃を組み立てる神戸らしさは今季も健在だ。
圧倒的な存在感を放っているのはセンターバック(CB)を務めるマテウス・トゥーレルである。2024シーズンにベストイレブンに輝いた同選手は、2026年の明治安田J1百年構想リーグ WESTでMVPを獲得。勢いそのままに、2026/27シーズンのJ1リーグに臨んでいる。
Jリーグの公式記録によれば、トゥーレルはJ1の全DFの中で最速のスプリント(34.3km)を記録しており、その俊足で広範囲をカバーしている。
9月2日に行われた東京ヴェルディ戦では、前半に福田湧矢がペナルティエリア内に侵入した際、明らかに出足で遅れを取ったものの、持ち前のスピードで追いつき、最後は体を寄せてシュートを阻止。味方のゴールキックに持ち込んだ。
【36歳の10番も健在】
トゥーレルとCBのコンビを組む山川哲史もまた、最終ラインで重要な役割を果たしている。
9月11日に行われた鹿島アントラーズ戦は自身のゴールが決勝点となり、2-1でチームを勝利に導いている。得点以外にも本業の守備面でクオリティを示し、インターセプト数は両チーム最高の「4」を記録。鋭いボール奪取から攻撃に転じるチャンスを作っていた。
36歳の大迫勇也のコンディションは懸念されるが、ピッチに立てばプレーに陰りは見えない。今季は8月に一時負傷離脱があったものの、9月から実戦復帰を果たし、以降は相変わらず前線で起点を作り、自らフィニッシャーを務めている。
9月6日のリーグ第6節V・ファーレン長崎戦ではゴールこそなかったものの、持ち前のポストプレーでチャンスメイクに勤しんだ。タッチ数「48」はワントップの選手としては多く、対面のチアゴ・サンタナの「27」と比べると明確な差がある。なお、この試合における出場時間はサンタナのほうが5分長い。
後ろから前線まで実力者を揃えながら、ベンチも豪華だ。2026年のJ1百年構想リーグまで横浜F・マリノスの主力を担った渡辺皓太ですら、神戸に移籍した今季は天皇杯のヴェロスクロノス都農戦と、リーグ第3節の古巣対決の2試合しか出番を与えられていない。
現在の神戸のスタメンに名を連ねるのは、J1トップレベルの猛者であっても容易ではない。その壁の高さに裏打ちされた強さが、現チームにはある。