
ファジアーノ岡山の江坂任【写真:Getty Images】
ファジアーノ岡山は10月18日の明治安田J1リーグ第10節・ヴィッセル神戸戦に0-3で敗れ、リーグ戦3連敗となった。前半に好機をつくりながら決め切れず、後半のミスから失点を重ねた一戦。神戸とのクオリティの差を認めつつ、チームに漂う緩さにも警鐘を鳴らしたのが、攻撃をけん引する江坂任だ。J1でさらに上を目指すために、岡山はいま何を見つめ直すべきなのか。(取材・文:難波拓未)[2/2ページ]
【2026/27明治安田J1リーグ第10節】
2026年10月18日 ファジアーノ岡山 0-3 ヴィッセル神戸
(JFE晴れの国スタジアム)
「1失点でもしたら勝てない」。江坂任が語る岡山のベース

チーム加入2年目の江坂任。「昨年よりも強い危機感」を持っているという【写真:Getty Images】
「できることも増えて、できることをやるのか、今はリスクをしっかりと回避するのか。そこの甘さが、試合の流れが(良くない方向に)変わるようなプレーになっちゃっているんで。そういうものは2025年にはなかった気がするというか。
やっぱり絶対に勝点1でも取らないといけないという気持ちがあったし、勝点1がどれだけ大きいかを全員が理解したなかで戦っていたと思う。2025年に関しては、もっと(自陣)ゴール前での気迫みたいなものがあった。1失点でもしたら勝てないみたいな感覚はあったんで、そこをもう1回しないといけないなと思う」
もちろん、江坂自身も全員守備のチームにおいて、1失点目と3失点目のシーンでは、「守備でのコミュニケーションだったり、クリアの部分だったりで小さなミスがあった」と認めているように、防ぐためにもっとできることがあった。
そして、アタッカーとして追求しなければならない部分も感じている。今節の前半や後半の頭にゴールを決め切っていたら、違う結果になっていたかもしれない。敗戦の責任は、失点をした守備陣だけにあるものではない。攻撃陣が結果を出すことも当然、求められる。
攻撃をけん引する者として、クオリティ向上とそれに伴うゴール数増加が引き続き必要なことは痛感している。その一方で、守備の大事さも説く。簡単に失点しない。それがこのチームのベースであると認識しているから。
「ゴールは増やさないといけないですけど、失点をしていいわけではないんで。そこが(このチームの)ベースかなと思う」
試合後に選手たちが応援団に挨拶をすると、“とあるチャント”が返ってきた。
「このJスタ(JFE晴れの国スタジアム)で気持ちを見せろよ!このJスタで誇りを見せろよ!」
まだ連戦は続く。サポーターの声援に応えるチャンスが、すぐにやってくる。失意の敗戦から3日後、ホームに水戸ホーリーホックを迎え撃つ試合でどんな戦いを見せるのか。
「次もまたホームでできるので、勝って皆さんに喜んで帰ってもらえるようにしていきたい」
チームの先頭に立つ背番号8は、木山監督が言う「何としても勝ちたい」試合に臨む。
(取材・文:難波拓未)
【著者プロフィール:難波拓未】
2000年4月生まれ。岡山県出身。8歳の時に当時JFLのファジアーノ岡山に憧れて応援するようになり、高校3年生の夏からサッカーメディアの仕事を志す中、大学在学中の2022年からファジアーノ岡山の取材と撮影を開始。2024年からは同クラブの公式マッチデープログラムを担当し、現在は様々な媒体にも取材記事を寄稿している。メディア人として東京での2年間の育成型期限付きを経て、2026年から地元・岡山でフリーランスとして活動。モットーは、「魂を込めて、クラブや選手の魅力を伝える」こと。
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