
横浜F・マリノスの宮市亮【写真:Getty Images】
横浜F・マリノスの宮市亮が、10月21日の明治安田J1リーグ第11節・東京ヴェルディ戦で今季2ゴール目を決めた。左足を振り抜いて先制点を奪ったが、チームは2点のリードを守り切れず、2-2の引き分けに終わった。試合後、宮市の口から出たのは、自身のゴールへの喜びではなく、勝ち切れなかった悔しさだった。今季から副キャプテンを務める背番号23は、何を思い、チームをどこへ導こうとしているのか。(取材・文:竹中愛美)[2/2ページ]
【2026/27明治安田J1リーグ第11節】
2026年10月21日 横浜F・マリノス 2-2 東京ヴェルディ
(MUFGスタジアム)
「この熱を、情熱を絶やさずに」。タイトルを目指すために

今季より副キャプテンを担う宮市亮(写真下段一番左)。その肩書きがつく以前より、チームのためにできることを模索してきた【写真:Getty Images】
もっとも、目指すものを共有していても、試合で結果を出せなければ意味がない。2点をリードしながら勝ち切れなかったヴェルディ戦は、マリノスが乗り越えるべき課題を改めて浮き彫りにした。
試合後、宮市は終盤の戦い方を見直す必要性を指摘した。
「メンタルのところもそうですけど、ゲームの終わらせ方だったり、目線を揃えるところ、もう1回チームとして話し合う必要があるかなと思います。どうしても疲労が出てくる時間帯でもあるので、そこでどういうふうな戦いをしていくかを、もう1度チームで共通認識を持ちながら(やっていきたい)」
守備陣だけに責任を求めるのではなく、チーム全体で解決策を探る。宮市は、2-1とされた後に追加点を奪い、試合を決定づける力も必要だと語った。リードを守ることと、さらに点を取りにいくこと。その両方を共有し、実行できるチームにならなければならない。
試合直後には、宮市自身も気持ちの整理がついていなかったという。
「まだそこまで気持ちの整理が僕自身もついてなかったし、たぶん、みんなもそうだと思うし、それぐらいこの一戦にかけてたと思うので。なかなか切り替えようと思っても、ちょっと時間がかかることかなとは思いますけど、またすぐ試合がやってくるんで、そこはプロフェッショナルとしてやっていかないといけないと思います」
それでも、悔しさを抱くこと自体を否定はしない。
「それだけ悔しがれることは、僕らがそれだけ本気で試合に臨んでいったっていうことの証でもあると思うので、この熱っていうものを、情熱っていうものを絶やさずに、次の試合も頑張りたいなと思います」
自身のゴールを喜ぶ以上に、チームが勝ち切れなかったことを悔やんだ宮市。その言葉には、タイトルを目指すために、個人としてもチームとしてもできることを尽くしたいという思いがある。
前向きな雰囲気を作り、クラブ全体のつながりを深め、ピッチではチームの一員として役割を果たす。その積み重ねを勝利につなげるために、宮市は悔しさを次の試合へと向けている。
(取材・文:竹中愛美)
【著者プロフィール:竹中愛美】
1990年、北海道生まれ。Jリーグ開幕で世の中がサッカーブームに沸いていた幼少期、「入会したらヴェルディ川崎のボールペンがもらえる」の一言に釣られて地元のクラブでサッカーを始める。以降、サッカーの魅力に憑りつかれた日々を送ることに。ローカルテレビ局時代に選抜甲子園や平昌冬季五輪、北海道コンサドーレ札幌などを取材し、2025年よりカンゼンに所属。FWだったからか、この限られた文字数でも爪痕を残したいと目論むも狭いスペースの前に平伏す。ライターとして日々邁進中。
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