さまざまな理由から、J1のクラブを離れてJ2へと舞台を移す選手がいる。一般的に所属カテゴリーが下がることはポジティブなことではないが、選手としての輝きが増すことも少なくない。今回は、2026/27シーズンにJ1からJ2のクラブに加入して存在感を高めている選手をピックアップして紹介する。※成績は22日時点、スタッツは19日時点の『Jリーグ』公式サイトを参照[2/5ページ]
MF:島村拓弥(しまむら・たくや)
生年月日:1999年3月6日
前所属クラブ:柏レイソル
現所属クラブ:横浜FC
2026/27リーグ戦成績:11試合2ゴール1アシスト
【柏レイソルでは定位置を掴めなかったが…】
「柏のベルナルド・シウバですね」
かつて、人気解説者・林陵平氏にそう評価されたのが島村拓弥だ。小柄な技巧派レフティーは現在、J2の横浜FCで非凡な活躍を見せている。
2017年に京都サンガF.C.の下部組織からトップチームに昇格したが、定着はできず、その後は様々なクラブを転々とした。
2024年には柏レイソルに加入し、この年にJ1初出場を果たしたが、ここでも定位置は掴めず、昨季途中にアルビレックス新潟に期限付き移籍。2026 明治安田Jリーグ百年構想リーグも同クラブで過ごした。
そして2026/27シーズンは横浜FCに期限付きで加入。ここまでJ2では全試合で先発出場を果たしており、早くもサポーターのハートを射抜いた。
島村は、B・シウバのような独特なタッチから繰り出されるドリブルを武器に、左右両サイド、幅広いエリアに顔を出しながら攻撃の起点になるだけでなく、豊富な運動量と走力を駆使して守備でも貢献するなど、多くのタスクをこなしている。横浜FCが得点を奪う上でなくてはならない存在だ。
【J2トップクラスのスタッツとは?】
スタッツでも際立った数字を残している。ここまでのドリブル総数は25回(成功率56%)で、J2に所属するMFの選手では10位の成績。さらに、スルーパス総数は27回で、こちらはJ2全体6位という立派なものだ。
とくに島村の存在感が目立ったのは第11節の栃木シティ戦である。
チームは勝利することができなかったが、島村はパス成功数(28本)、ドリブル数(4回)、チャンスクリエイト数(4回)、1対1勝利数(4回 ※ドリブル成功数+タックル成功数)のすべてでチーム1位の成績を残している(クラブ公式Xを参照)。自チームのサポーターだけでなく、相手サポーターをも感心させた。
この活躍が続けば、レンタル元である柏も放っておくわけにはいかないだろう。

