さまざまな理由から、J1のクラブを離れてJ2へと舞台を移す選手がいる。一般的に所属カテゴリーが下がることはポジティブなことではないが、選手としての輝きが増すことも少なくない。今回は、2026/27シーズンにJ1からJ2のクラブに加入して存在感を高めている選手をピックアップして紹介する。※成績は22日時点、スタッツは19日時点の『Jリーグ』公式サイトを参照[3/5ページ]
FW:中島元彦(なかじま・もとひこ)
生年月日:1999年4月18日
前所属クラブ:セレッソ大阪
現所属クラブ:ベガルタ仙台
2026/27リーグ戦成績:11試合6ゴール5アシスト
【J1百年構想リーグではまさかの…】
古巣で再び輝きを取り戻している。
セレッソ大阪の下部組織出身である中島元彦は、2018年にトップチームへ昇格したものの、なかなか定着できず、2022年にチームを離れるまで、J1での出場はわずか12試合にとどまっていた。
そんな中島にとって転機となったのが2022年、ベガルタ仙台への育成型期限付き移籍だ。加入後すぐに主力として活躍すると、最終的にはJ2の33試合で4ゴール7アシストをマーク。サポーターが選ぶ年間MVPにも選出された。
育成型期限付き移籍から期限付き移籍に移行した2024シーズンは、自身初となるリーグ二桁ゴール(13ゴール)を達成。大きな自信を手にしてセレッソに復帰することになった。
しかし、J1の舞台では仙台時代ほどのインパクトは残せず。2025シーズンはJ1で5ゴールに終わり、2026 明治安田J1百年構想リーグではまさかの無得点となった。
そして2026/27シーズン、中島は仙台への復帰を決めた。背番号は同クラブ伝統の「7番」。あえて重責を担うところに、移籍への覚悟が感じられた。
【シュートの多さが際立つ】
その中島はここまで、リーグ戦11試合で6ゴール5アシストと申し分ない活躍を披露している。9月にはJ2の月間MVPにも選出された。
中島の良さは、どんな位置からでもシュートを狙う積極性だ。事実、1試合平均シュート数は3本とかなり多く、シュート総数(30本)、枠内シュート総数(14本)と、シュートに関するほぼすべてのスタッツでリーグトップ10に名を連ねている。
また、右足だけでなく、左足からも高精度のシュートを放つことができるという大きな武器も。それゆえ得点パターンも非常に多く、DFからすると厄介極まりない存在になっている。
第1次仙台時代はJ1昇格に導けなかった。そのリベンジを果たすのが今シーズンかもしれない。

