さまざまな理由から、J1のクラブを離れてJ2へと舞台を移す選手がいる。一般的に所属カテゴリーが下がることはポジティブなことではないが、選手としての輝きが増すことも少なくない。今回は、2026/27シーズンにJ1からJ2のクラブに加入して存在感を高めている選手をピックアップして紹介する。※成績は22日時点、スタッツは19日時点の『Jリーグ』公式サイトを参照[5/5ページ]
MF:乾貴士(いぬい・たかし)
生年月日:1988年6月2日
前所属クラブ:ヴィッセル神戸
現所属クラブ:ジュビロ磐田
2026/27リーグ戦成績:12試合0ゴール1アシスト
【秋葉忠宏監督と再タッグ】
名門・ジュビロ磐田が苦しんでいる。第12節を終えた順位は11位。J1昇格争いに絡むべきはずだが、そこに参戦すらできていない。
そんなチームにおいて、数少ない希望となっているのが乾貴士だ。Jリーグ、日本代表、欧州でプレーした百戦錬磨のMFは、ピッチ内外で多くのものをもたらしている。
2021年に欧州から帰国した乾はその後、セレッソ大阪と清水エスパルスでプレーし、相変わらずのクオリティを発揮していた。そして昨年12月、清水との契約満了に伴い、ヴィッセル神戸に電撃加入することが決まった。
だが、神戸では存在感を発揮できず。2026 明治安田J1百年構想リーグでの出場はたったの6試合、合計プレータイムは124分にとどまった。
そして今夏、神戸を離れ、磐田に完全移籍を果たす。清水時代にもタッグを組んだ秋葉忠宏監督の元で、再びプレーすることを決めた。
その乾は、ここまでJ2の全12試合に出場している。現在38歳で、さすがにフル稼働は難しいが、スタメン出場が9試合あり、若手に道を譲る気はない。
【今のジュビロ磐田は戦術・乾?】
スタッツで際立ったものを残しているわけではないが、やはり技術の高さと試合の流れを読む眼は健在。チームとしての“形”を見出すことに苦労している磐田の攻撃は乾のクオリティに任されている部分もあり、良くも悪くも戦術・乾になっている印象を受ける。
どこでボールを受けるべきか、そして受けた後にどうゴール方向へボールを動かすのか。この能力が極めて高く、J2では頭一つ抜けている。1アシストを記録した第4節の栃木シティ戦は、まさに乾の真骨頂が表れたゲームだった。
また、守備でもプレスのファーストスイッチを果敢に入れるなど、とにかく働き続ける。背中で周囲にお手本を示していると言えるだろう。
磐田には川合徳孟や石塚蓮歩、西岡健斗ら若く才能のあるMFが揃っている。彼らが乾のプレーから学ぶことは多くあるはずで、そういった意味でもベテランMFがチームにいる意味は大きい。
【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
Xアカウント:@foot_ch
インスタグラムアカウント:foot_ch
Jリーグ|順位表・試合日程・結果・移籍情報・得点ランキング・アシストランキング【2026/27】
【順位表】J2リーグ2026/27 最新順位表
【一覧】J2リーグ2026/27 試合日程・結果・放送・配信予定
【了】


