「かなりうまくいった」。そう手応えを語ったのは、今季J1リーグ初先発を飾った浦和レッズのMFサミュエル・グスタフソンだ。V・ファーレン長崎戦では決勝ゴールをアシストし、チームの3連勝に貢献。しかし、本人が強調したのは、個人の技術ではなくチーム全体のポジショニングだった。新たな中盤の組み合わせで臨んだ浦和は、いかにして理想的な戦い方を実現したのか。(取材・文:河治良幸)[2/2ページ]
今季初スタメンのグスタフソンが決勝ゴールを演出
笹修大とは、以前からピッチ上でコミュニケーションを取り、自身の経験を伝えてきたという。
「彼は大きなポテンシャルを持った若い選手で、高い向上心もあります。僕は自分の経験を生かして、ピッチの中で彼を助け、いいコミュニケーションを取ろうとしています」
グスタフソンは笹について、選手同士の関係性や連係という部分で成長していると評価する。そうした理解の深まりは、攻撃だけでなく、プレスのかけ方や守備の連動にもつながっているという。
新たな組み合わせとなった中盤についても、グスタフソンは「かなりうまくいったと思います」と語った。
瀬古との関係については「もっと時間を重ねることで、ポジショニングへの理解も深まるでしょう」と、さらなる改善の余地を感じている。
公式戦8連戦の6試合目という厳しい日程の中、浦和は新たな中盤の組み合わせで長崎を押し込み、無失点で勝ち切った。
グスタフソンが強調したのは、個人の技術だけでなく、攻撃中の配置を整え、ボールを失ってもすぐに奪い返せるチーム全体の構造だ。
その中で生まれた決勝アシストは、グスタフソン自身の存在感を示すとともに、浦和が目指す戦い方の成果を象徴するプレーだった。
(取材・文:河治良幸)
【著者プロフィール:河治良幸 フリーライター】
東京都出身。サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で日本代表を担当し、プレー分析を軸にグローバルな視点でサッカーの潮流を見続ける。セガ『WCFF』の選手プロフィールを担当。著書に『勝負のスイッチ』『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』『サッカー番狂わせ完全読本ジャイアントキリングはキセキじゃない』がある。TwitterIDは@y_kawaji
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