2026/27シーズンのJ1リーグが開幕して約3週間が経過し、全クラブがホーム初戦を終えた。「秋春制」への移行は、スタジアムの客足にどのような変化をもたらしているのだろうか。今回は、J1全クラブにおける「ホーム開幕戦」の観客動員数をランキング化。過去シーズンのデータと比較しながら、開幕時期の変更が集客に及ぼした影響を分析する。[1/5ページ]
5位:FC東京
ホーム開幕戦観客数:36,336人
ホーム開幕戦対戦相手:FC町田ゼルビア(第1節)
【同一カードで増加】
FC東京は2026/27シーズンのJ1ホームゲーム開幕戦で本拠地「味の素スタジアム」に36,336人の観客を集め、このランキングで5位に入った。
秋春制移行による集客への影響を測る上で、FC東京は格好の比較対象と言える。なぜなら、2025シーズンに続いて、ホーム開幕戦の対戦相手が「FC町田ゼルビア」だったからだ。
2025シーズンは第2節で対戦し、29,545人の動員だった。そこから約7,000人の増加で、前年比123.0%と大幅な伸びを記録した。
【対戦カードの魅力が…】
この大幅増には複数の要因が考えられるが、まずは開催時期の影響が大きい。
今回は8月8日の開催で、お盆休み序盤というタイミングの開幕戦だった。都内から帰省や旅行に出かける前のファンを多く呼び込むことに成功したと考えられる。
さらに、両クラブによる「東京ダービー」としてのライバル関係が成熟してきた点も見逃せない。
FC東京は2024、2025シーズンとJ1で町田の後塵を拝していたものの、その後の百年構想リーグでは勝ち点で並び、得失点差で上回るなどほぼ互角の戦いを演じて見せた。
カード自体の求心力がこの1年で確実に増しており、「東京ダービー」の熱量がホーム開幕戦という注目舞台と相まって動員増加に直結した形だ。
参考までに、2025シーズンの8月平均観客数は34,265人だった。今回の36,336人はその平均値をも上回る成果であり、ライバル対決の熱量と季節、日程の好条件が完璧に噛み合った結果と言えるだろう。

