
中学世代まで町クラブで育ったU-20選手5選【写真:Getty Images】
Jリーグクラブの下部組織が育成の主流となりつつある現代においても、中学生年代までは地域の”町クラブ”で腕を磨き、10代でJ1の舞台に駆け上がった選手もいる。そこで今回は、異色の育成ルートを辿った才能たちの 「ホーム」に迫る。[1/5ページ]
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三井寺眞(みいでら・しん)

横浜F・マリノスでプレーする三井寺眞【写真:Getty Images】
生年月日:2010年4月2日
所属クラブ:横浜F・マリノス
2026/27シーズンリーグ成績:6試合2得点
【すでにJ1で2得点の16歳】
青森県出身、2010年4月2日生まれの三井寺眞。2026/27シーズンの明治安田J1リーグで突出した才能を見せる16歳は、横浜F・マリノスのサポーターだけでなく多くのサッカーファンの興味・関心を集めている。
4月2日の誕生日にプロ契約を締結した三井寺は、ここまでの明治安田J1リーグにおいて5試合2得点。ピッチに立っただけで快挙だが、しっかり結果を残している。
いきなり1ゴールをあげた開幕節・鹿島アントラーズ戦では、百戦錬磨の植田直通をかわすシーンを作るなど、随所で光るプレーを見せた。第3節のヴィッセル神戸戦では決勝ゴールもあげ、チームを1-0勝利に導いている。
同選手のプロ契約締結時、マリノスのスポーティングダイレクターを務める鈴木健仁は、以下のようにコメントした。
「多くのクラブが競合する中、横浜F・マリノスを選んでいただき、感謝とともに同選手をお預かりする大きな責任も感じております。ご家族の皆さま、フォーリクラッセTOHOKUをはじめ、彼に関わったすべての方々に感謝申し上げるとともに、皆さまの期待に添えるように、クラブとして彼の成長を全力でサポートし、共に飛躍できるよう取り組んでいければと思います」(参照:横浜F・マリノス公式サイト)
【三井寺に続く才能は?】
フォーリクラッセTOHOKUとは、三井寺が中学時代を過ごした宮城県を拠点とするフットボールクラブだ。ベガルタ仙台やモンテディオ山形でプレーした財前宣之が代表を務めており、「天才が天才を育てた」という構図が興味深い。
財前は現役時代にボレーを得意とする選手だったが、三井寺が神戸戦で決めたゴールも天野純のクロスのこぼれ球に左足で合わせたダイレクトボレーだった。チャンスメイカーとしての片鱗を見せており、現時点でいくつかの共通項も見出せる。
かつて中田英寿を上回るほどの天才と称されたプレーヤーは左膝の前十字靭帯断裂を3度も経験し、 A代表を経験することなく現役を終えてしまった。そんな財前が、指導者として有望株を輩出している現状には感慨深いものがある。
クラブ名「フォーリクラッセ」はイタリア語で「別格・格別」を意味するが、ここまでの三井寺はまさに“規格外”と言って良いだろう。
なお、フォーリクラッセTOHOKUのジュニアユース部門は三井寺と同じ2025年度の卒業進路として、セレッソ大阪や清水エスパルスのユース、前橋育英高校や帝京長岡高校など、同世代の名門チームの名前を数多く報告している。
マリノスの背番号「47」に続くタレントが、今後も宮城から出現する可能性がある。