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三笘薫が体感した圧倒的な差。サッカー日本代表を完封、対峙したブラジル代表DFの真の力【キリンチャレンジカップ2022】

text by 編集部 photo by Getty Images

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三笘薫
【写真:Getty Images】



三笘薫がブラジル代表DFとのマッチアップで感じた差とは?

【日本 0-1 ブラジル キリンチャレンジカップ2022】

 キリンチャレンジカップ2022が6日に行われ、サッカー日本代表はブラジル代表に0-1で敗れた。



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 1点差というスコア以上の力の差を感じさせられる一戦だった。途中出場で左サイドに入ったMF三笘薫は、身を以てブラジル代表選手との力量差を突きつけられたはずだ。

「選択肢として、もう少しドリブル以外も持てればよかった。フレッシュな状態で対峙したのに、相手が疲れている中で対応されてしまったので、スピードや強さは感じられたと思います」

 象徴的だったのは、後半途中からブラジルの右サイドバックに入っていたDFエデル・ミリトンとのマッチアップだろう。

 82分、三笘は左サイドの高い位置でドリブルを開始し、一気に加速してミリトンを振り切る。その後、追いつかれてもう一度対峙し、切り返してかわそうとするも、今度はミリトンに止められた。

 再び彼らが1対1でマッチアップしたのは88分だった。今度は三笘が縦に持ち出して突破を狙ったところ、ミリトンが一気に体を寄せて阻止。ブラジル代表DFに左肩でピッチの外に押し出された。

「ミリトン選手も速いのはわかっていたので、自分のドリブルがどれだけ通用するかを知りたいところもありました。でも2本くらい止められているので、そういう実力だなというのは改めてわかったのがよかったと思います」

 彼らの勝負を分けたものは何か。三笘が感じたのはミリトンとの「対応力」の差だった。これまでカタールワールドカップアジア最終予選などで披露してきた自慢のドリブル突破を封じられた時に、ブラジル代表DFの真の力を見せつけられた。

「僕の仕掛け方を1本目で見て、たぶん立ち位置や体の向きを考えたと思います。2本目で(相手の出方に)自分が対応できなかったのは、すごく早い対応力ですし、僕もそういうところでプレーを切り替えないといけないなと思いました」

 ベルギー1部リーグのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズでたくましく成長しても、まだまだ世界のトップレベルに到達するには足りない。三笘は「仕掛けるところとパスするところの判断のをうまく使っていかないといけないと思います。時間がなかったので仕掛けるところは意識してましたけど、そこでも流れを変えることできなかった。もっともっとスピードやフィジカルを上げていくべきだと思います」と語る。

 短い時間ながらブラジル代表戦を経験したことで、圧倒的な力を見せつけられ、そこから大きな成長のきっかけをつかんだことだろう。カタールワールドカップまで約5ヶ月、三笘のさらなる飛躍を期待したい。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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