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2025シーズンの明治安田J3リーグは12試合を消化した。J2昇格に向け順調な滑り出しを見せたクラブもある一方で、なかなか成績が安定せず、今後に向けての不安を募らせているクラブもある。今回は、J2昇格どころか、JFL降格危機に瀕しているクラブを紹介する。
ガイナーレ鳥取

【写真:Getty Images】
監督:林健太郎
2025リーグ戦成績:2勝4分6敗
最新順位:19位(勝ち点10)
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2025シーズン、J3で苦戦を強いられているクラブの1つが、ガイナーレ鳥取だ。第12節を終えて2勝4分6敗、勝点10の19位と、自動降格圏すぐ上に沈んでいる。ここまでの戦いで見えてきたのは、攻守両面における不安定さだ。
得点数は、栃木SCに次いでリーグワースト2位となる「8」。最前線の選手の決定力に乏しく、シュートまで持ち込む形をつくっても、最後の一手を欠く場面が多い。また、ビルドアップ時に中盤での細かいパスワークを志向する一方で、高い位置からのプレッシャーに晒されると、蹴り出すしかない展開も散見されるなど、攻撃の精度は、J3上位勢と比べるとまだ粗削りだ。
守備面でも試練が続く。失点数は、リーグ下位にあたる「14」。その多くが前半、そして後半の終盤に許したもの(計5失点)と、とにかく時間帯が悪すぎる。これでは、90分を通して完全に流れを掴むことが難しくなるのは必然だ。
若手主体の布陣が多い今季の鳥取にとって、試合のクローズ力、いわば「勝ち切る力」は大きなテーマと言える。特に3バックの脇を突かれる形には弱さがあり、相手のサイド攻撃に後手を踏む場面が目立っている。
それでも希望はある。複数の若い選手が出場を重ね、少しずつ戦術理解度が向上してきている点や、局面でのデュエル勝率が向上していることなど、ポジティブな兆しもある。若き軍団が経験を糧に成長できるか。それが、沼からの脱出へのカギとなるだろう。