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昨季は明治安田J2リーグ3位とJ1昇格まであと1歩に迫ったV・ファーレン長崎だが、今季は10位と苦しむ。シーズンの折り返しも間近となる中、反攻に向けて希望は残されている。そのキーマンとなり得る2人、松澤海斗と笠柳翼の素敵な関係性に迫る。(取材・文:椎葉洋平)
苦しむV・ファーレン長崎
【写真:Getty Images】
第15節までを終えた明治安田J2リーグの主役は、首位をひた走るジェフユナイテッド千葉だろう。順位表の頂点に向けた目線を徐々に下げても、開幕前に「昇格候補筆頭」とまで言われたチームの名前はなかなか現れない。直近9戦で1勝に留まる、V・ファーレン長崎は現在10位と苦しむ。ただ、巻き返しへの兆しは見えつつある。復帰した選手と、復帰する選手。1つのカギは、左ウイング(WG)の2人が握っている。
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今季何度も観た光景だった。クロスを弾けず、あっさりとゴールネットを揺らされる。
ホーム・PEACE STADIUM Connected by SoftBank(ピーススタジアム)で開催された、第15節・モンテディオ山形戦。長崎は開始早々の前半3分、左サイドからのクロスをディサロ燦シルヴァーノに決められて先制点を奪われた。キックオフ直後からハイプレスを敢行し、その勢いのままに取り切った、山形の狙い通りの形。失点数を減らしたい長崎にとって、幸先の良くないスタートだった。
ただし、直近数試合でビルドアップは改善されつつある。ボールを保持することで徐々に流れを取り戻すと、左WGでの出場が増えている増山朝陽の突破から何度も好機を作り出す。持ち前の推進力で多少強引にでも敵陣深くまで侵入し、中央へ紙一重のパスを供給した。
ゲームを支配し、得点を取れそうな気配もあった。ところが、53分にフアンマ・デルガドが一発退場。数的不利となり、高まりつつあった同点・逆転への機運はしぼみかけてしまう。