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Jリーグ“最強”スタジアムは? 総合評価ランキング4位。深刻な問題…。J3クラブの“本拠地”と言っていいのか

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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 スタジアムの持つパワーは単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、収容人数、アクセス、座席の多様さ、チケット価格(大人・一般のみ)、所在地人口の5つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブのスタジアムはどこなのだろうか。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。

4位:FC大阪(223)

FC大阪の本拠地・東大阪市花園ラグビー場
【写真:Getty Images】

本拠地:東大阪市花園ラグビー場
収容人数:2万6,443人(15位)
最寄り駅からの距離:0.85km(12位)
座席種類数:11(30位)
最安チケット価格:1,500円(2位)
所在地人口:47万7,481人(23位)

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 FC大阪の本拠地「東大阪市花園ラグビー場(花園)」は、今回のスタジアムパワーランキングで4位にランクインした。ただし、この評価をそのままクラブのスタジアム力と捉えるのは難しい。

 花園は東大阪市に位置し、人口は約47万人。最寄りの東花園駅からは徒歩0.85kmとアクセス面が良好で、観客動員のポテンシャルも高い。収容人数も2万6,443人と、J3クラブとしては破格のスケールだ。

 一方で、花園という名前には、サッカーよりも“ラグビーの聖地”としてのイメージが強く根付いている。2019年、FC大阪は第2グラウンドの改修を条件に指定管理者となったが、その工事は進まず、現在もメイングラウンドを使用しているのが実情だ。

 2025シーズンの平均観客数は2,553人にとどまり、大型スタジアムには空席が目立つ。自由席チケットは1,500円と非常にリーズナブルだが、これは集客に苦戦している現状の裏返しともいえる。

 花園の持つ“スタジアムパワー”は確かに高いが、それはラグビー場としての歴史や規模によるもので、FC大阪の拠点としてはまだ発展途上。スタジアムの使用権や施設整備といった課題に向き合い、地域に根差す“本拠地”としての認知を得ることが、真のスタジアム力発揮への第一歩となるだろう。

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【了】

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