サッカー日本代表 最新ニュース
【写真:田中伸弥】
前半45分間の出場でも存在感を放った田中聡
サッカー日本代表は12日、東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国の第2戦で、中国代表と対戦し、2-0で勝利した。サンフレッチェ広島のMF田中聡がこの試合にスタメン出場し、代表デビュー。5月の負傷から復帰したばかりでの追加招集となった田中だが、随所に持ち味を出した。
サッカー日本代表の試合を見るなら「サッカーパック」にお得に登録[PR]
「意外ともっと緊張するかなと思ってましたけど、前日も当日も意外と緊張しなかったし、いいメンタルで試合に臨めたかなと思います」
田中は5月に負傷し、5日のファジアーノ岡山戦で復帰したばかりだったが、京都サンガF.C.の川﨑颯太が不参加となり、7日に追加招集を受けていた。代表デビュー戦は前半45分間のプレーだったが、中盤での鋭いボール奪取に加え、攻撃の起点としても存在感を示し、先制点をアシストする活躍を見せた。
その先制点の場面では、細谷真大の足元へと鋭いパスを通した。「真大がすごい要求したので、とりあえず足元に強いボールをつけたら決めてくれた。ラッキーっす」と謙遜したが、ゴールに直結するパスを意識したからこそ生まれたものだった。
守備的MFとしての本来の役割に加え、この日は攻撃面での貢献が目立った。「(宇野)禅斗がすごいバランスを取ってくれたので、自分は本当に自由に動いてた感じでした」と短期間での調整でぶっつけ本番ながらもピッチ上で躍動した。
怪我からの復帰がまもない状況での出場は「前半の途中も結構バテてたんで、試合の中では結構きつかったですけど、もう少し出れるようなコンディションは作りたかったです」とコンディション面ではやはりまだ完全とは言えないようだった。
万全ではなかったにしても、巡ってきたチャンスは田中の今後において重要な意味を持つ。
「やっぱりこういう経験はなかなかできないですし、たった45分でもいろいろ見えてくるものがある。これからのサッカー人生に活きてくると思う」と話し、「これからA代表に入っていくには今日のパフォーマンスじゃ、まだまだ海外組の中には絶対入っていけないと思うので、もっと圧倒的な違いを代表でもチームでも出していかないといけない」と代表を経験したことで次の一歩が見えてきたようだった。
(取材:元川悦子【韓国】、文:編集部)
【関連記事】
英国人が見た中国戦「話題になるのは難しい」「日本のファンは“にわか”では…」「田中聡は本当に…」
サッカー日本代表、中国戦の全選手パフォーマンス査定
「監督の戦術はあまりにも酷い」敗れたサッカー中国代表、現地メディアは早くも新指揮官に厳しい指摘【E-1選手権】
【了】