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Jリーグでは毎年、下位クラブの選手が上位クラブに“引き抜かれる”ケースが少なくない。特にJ1クラブは待遇面も良く、魅力的だ。しかしながら、なかにはJ1クラブの主力選手がJ2クラブに移籍する珍しいケースもある。今回は、J1で高い実績を残し、主力だったにも関わらず、J2に活躍の場を移した実力者を紹介する。※情報は7月30日時点。
MF:山口蛍(やまぐち・ほたる)

【写真:Getty Images】
生年月日:1990年10月6日(34歳)
移籍先:ヴィッセル神戸→V・ファーレン長崎
移籍前J1リーグ成績:27試合3ゴール0アシスト
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日本屈指のボランチが、今年1月に活躍の場をJ1からJ2に移した。
現在34歳の山口蛍は、今季からV・ファーレン長崎でプレーしている。同選手はセレッソ大阪でキャリアをスタートさせ、2016年にはハノーファーに移籍し、ブンデスリーガ挑戦を果たした。
その後はセレッソへの復帰加入を経て、ヴィッセル神戸で中盤の核として活躍している。
セレッソでは2017年にYBCルヴァンカップ優勝と天皇杯優勝に、神戸では2023年と2024年のJ1連覇、2019年と2024年の天皇杯優勝に貢献している。サッカー日本代表として、国際舞台での経験も豊富な実力者だ。
そんな山口は、2024年12月に長崎に完全移籍することを発表。キャリアの終盤が近づいている年齢とは言え、その実力はまだまだ衰え知らず。
事実、昨季終盤には怪我に悩まされたとはいえ、シーズンを通じてキャプテンを務め、J1で27試合に出場していた。長崎へ渡る決断には、多くのサッカーファンが驚いただろう。
移籍の理由について、山口は自身のInstagramアカウントで「(前略)素晴らしいスタジアムでクラブのビジョンと絶対にJ1に上がる、その熱意に心動かされました!」とコメント。J1昇格への強い野心をもつ長崎のプロジェクトに強く惹かれたことが移籍の決め手になったようだ。
今季は開幕戦から腕にキャプテンマークを巻いて出場を続け、ここまでリーグ戦17試合に出場。1ゴール3アシストの成績を残している。
中盤の底で相手のチャンスの芽を潰しながら、正確なパスで攻撃の起点となるなど、絶大な影響力をもたらしている。
長崎は、第24節終了時点でリーグ8位。山口が不在だった第7節から第12節の6試合で0勝2分4敗と失速したが、同選手復帰後は11試合6勝4分1敗と調子を取り戻しつつある。
それでも、目標であるJ1昇格を果たすためにはもう1段階ギアを上げなければならない。熾烈な昇格争いにおいて、山口の経験値とリーダーシップはチームのアドバンテージになるはずだ。