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2025シーズンの明治安田Jリーグでは7月7日~8月20日にかけて第2登録期間が設置され、各クラブが即戦力の確保に勤しんでいる。Jリーグの歴史を紐解いてみると、この時期の移籍市場で新たにチームへ加わった選手が窮地を救ったケースが散見される。今回は、シーズン途中の加入ながら大きな存在感を示したJリーガーを紹介する。
FW:ズラタン

【写真:Getty Images】
生年月日:1983年12月15日
移籍先:KAAヘント(ベルギー)→大宮アルディージャ(現:RB大宮アルディージャ)
移籍日:2012年7月20日
移籍後リーグ戦成績:12試合4得点5アシスト
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京都サンガF.C.におけるラファエル・エリアスもそうだが、最も苦しい時にチームへ加わって状況を好転させるのは助っ人外国籍選手の使命である。
その重責を見事に果たしてみせたのが、2012シーズン後半戦の大宮アルディージャ(現RB大宮アルディージャ)をけん引したズラタンだ。
鈴木淳体制3年目の大宮は、同シーズンのJ1で低迷していた。
順位が15位まで下がったところで、クラブは鈴木監督の解任およびズデンコ・ベルデニック氏の指揮官就任を発表。シーズン開幕から約4カ月が経過した2012年6月、大宮はリスタートをはかることになった。
新体制の目玉となったのが、同年7月にチームへ加わったズラタンだった。186cmのスロベニア代表ストライカーは、ベルデニック監督が採用した4-4-2システムの最前線で躍動する。
7月28日のJ1第19節・川崎フロンターレ戦(● 1-4)で加入後初出場を果たすと、以降の12試合で4得点5アシストをマークして大宮のJ1残留の原動力となった。
ベルデニック体制下の大宮はとにかく戦い方がシンプルであり、ボールを奪取した際には真っ先にフォワードを見ることが徹底されていた。チームメイトの矢印が向く先にはいつもズラタンがおり、彼はチームメイトが運んだボールをゴールに叩き込み続けた。
J1残留争いをしているチームを案じ、2014 FIFAワールドカップ ブラジル(W杯)の欧州予選に臨むスロベニア代表からの招集を辞退したのは有名なエピソードである。
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