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J1 3か月前

「サッカーが楽しくない時期も…」鹿島アントラーズ、濃野公人のゴールは1点以上の重み。立ち返るために「デカい」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

 メルカリスタジアムで行われた明治安田J1リーグ第29節、鹿島アントラーズ対湘南ベルマーレは3-0でホームチームが軍配を挙げた。そのなか貴重な追加点を挙げた濃野公人。ルーキーイヤーとなった昨シーズンは9得点を記録するも、怪我の影響もあってこれが今シーズン初ゴール。復活の狼煙を上げる中で「まだまだ自分はこんなものじゃない」と巻き返しを誓う。(取材・文:石田達也)

待望の今季初ゴールをもぎ取った濃野公人

鹿島アントラーズ所属DF濃野公人
【写真:Getty Images】

 今シーズンの初ゴールがチームの勝利を決定づけた。それは鹿島アントラーズのDF濃野公人の復活の証だった。

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 ホームのメルカリスタジアムに湘南ベルマーレを迎えた、13日の明治安田J1リーグ第29節。前半はお互いに決定機を作りながらチャンスをものにできずスコアレスで終えると、一気に後半から試合が動く。

 48分にMF樋口雄太が敵陣深くでMFゼ・ヒカルドからボールを奪うとFWレオ・セアラにつなぎ、ペナルティーエリア内でFW鈴木優磨がヒールで落としMFチャヴリッチが右足を振り抜いてゴールネットを揺らす。3度のワンタッチから生まれた圧巻の得点でもあった。

 そして55分、チームにとっても濃野自身にとっても喉から手が出るほど欲していたゴールが生まれる。

 コーナーキックのチャンスで樋口の蹴ったボールがファーサイドに流れると、そこにポジションを移していた濃野が見事なコントロールショットを右足で放ち貴重な追加点を決める。背番号22の冷静な判断と精度の高いキックがもたらしたイメージ通りの一発だった。

「スカウティングでコーチから『ファーにこぼれてくる』という話しがあり、前半のコーナーキックを見ても相手がマークに必死になっていて、その裏が空いていると感じていました。その通りにこぼれてきて、自分の中で余裕をもってシュートまでいけて思い通りの軌道でいってくれたので良かったです」と濃野は口角を上げ柔和な笑顔で話した。

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