サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの11位から15位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[1/5ページ]
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15位:アルビレックス新潟(185)
2025リーグ戦成績:20位(J1)
2025シーズンホームグロウン人数:7人(15位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:22,601人(8位)
2024年度営業収益:約40億6,200万円(16位)
2025シーズンのアルビレックス新潟は、歴史的な苦境に立たされた。
J1最下位でのJ2降格。パワーランキングこそ前年と同じ15位を維持したが、その実情は数字以上に深刻なシーズンだったと言わざるを得ない。
勇退した松橋力蔵の後任として樹森大介を監督に招へいした2025シーズン。新潟は「新潟史上最高」というキャッチフレーズのもと大胆なチームの入れ替えを行って臨んだが、序盤から低迷する。
6月の入江徹への監督交代後も、夏の積極的な補強が実を結ぶことはなく、最終的に残留ラインと勝ち点19差という大差をつけられての降格となった。
ピッチ上が崩壊する一方で、唯一の救いはサポーターの忠誠心だ。平均入場者数は22,601人を記録し、前年に続きリーグ8位という集客力を誇った。
しかし、経営判断には疑問が残る。
2024年度の営業収益は約40億6,200万円に達し、前年度から約4億円増収したが、人件費は約9億7,000万円とリーグ最低水準のままであった。
J1において人件費が10億円を下回るのはわずか2クラブのみであり、売上増を戦力強化へ十分に還元できていたとは言い難い。
ホームグロウン選手数は2024シーズンの6人から7人に増加。だが、生え抜きのGK藤田和輝はシーズン途中からポジションを失うなど、クラブたたき上げがチームを牽引する力強さは影を潜めた。
史上最高どころか最下位で降格した新潟。それでもファンベースと収益はJ2の域をはるかに超えているはずで、明治安田J1百年構想リーグで土台をつくって、早くJ1への復帰を果たしたい。

