明治安田J1百年構想リーグは地域リーグラウンド第10節を終え、早くも折り返しを迎えた。10クラブずつに分かれたグループ戦では順位の変動が激しく、ここにきて各クラブの実力差も徐々に明らかになりつつある。そこで今回は前半戦を振り返り、当初の期待を下回っているクラブを紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』とJリーグ公式サイトを参照。情報は4月14日時点。[1/5ページ]
サンフレッチェ広島
監督:バルトシュ・ガウル
順位:WEST 7位
成績:10試合3勝2分5敗(2PK勝 0PK敗)
サンフレッチェ広島は、この特別大会で“変革”を遂げられるだろうか。
広島は今季、新たにバルトシュ・ガウル監督を招へい。若き指揮官の下で再出発を図ったが、チームは想定以上に進化の過程で苦しんでいる。
開幕3試合は2勝1分(1PK勝利)と好スタートを切ったものの、その後は失速。第4節、第5節で連敗を喫すると、第7節から第9節にかけても3連敗と大きくつまずいた。
順位変動の激しい今大会においても浮上のきっかけをつかめず、WESTグループ7位に沈んでいる。
要因として挙げられるのは、深刻な決定力不足だ。
広島の「1試合平均シュート数」はリーグ全体トップの16.3本を記録している一方、「シュート決定率」はリーグ17位の8.0%。チャンスは作れているにもかかわらず、最後の質に課題を抱えている。
さらに今季は、不運な判定にも悩まされている。
第5節のヴィッセル神戸戦でのPK判定は、試合後に日本サッカー協会(JFA)が見解を発表し、誤審であったことが認められた。
また、第10節の清水エスパルス戦でも序盤に決定機が訪れたが、VARは介入せず、際どいノーゴール判定となった。
清水戦は最終的にPK戦で勝利したものの、神戸戦では勝ち点を失っており、結果に影響を及ぼしている。
それでも、ミヒャエル・スキッベ体制からの進化、すなわち“ガウル色”が見える場面は確実に増えている。
試合を支配し、相手ゴールへ迫る形は作れているだけに、この決定力という壁を打ち破れるかが浮上の鍵となる。

